繰り返される出来事 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ここ最近、何度もブログを書いてはアップせずに終わる、ということを繰り返していました。
本当に、私の指導を聞かない部下に振り回される日々が散々続いて、
私は家に帰ったら、グッタリして動けなくなるような日々が続いていました。

仲間外れにされるって、だんだん慣れるんですね。
2つ前の職場では、自分だけ女子会に呼ばれなかったことを知った時には、
ショックで手が震えて涙が出てしまいましたが、
今回の職場でも同じことが繰り返されると、

「あぁ、またか」

と感じるだけで終わる自分がいます。
でも傷つかない訳ではないので、自分を守るために、心を閉ざしていく自分を感じていました。

あまりに仲間外れにされることが多いので、アスペルガーとしてグレーゾーンにいる自分に、
人とコミュニケーションを取る際に、何かとても大きな欠陥があるのではないかと悩み、
思い余って自分の性格を上司に相談したのは昨日のことでした。

でも、今日。
1つ前の職場の私の後任者から、電話がありました。
本社からの査察が入ったそうなのですが、何の指摘もなく無事に終わったとの連絡でした。
その中でも、私ともう1人の部下で育てた新人の男の子の仕事ぶりを、
とても本社の方は褒めてくださったそうで、
それだけでも嬉しいのに、その男の子は、

「前の係長(私)と先輩が教えてくれたおかげです」

と、決して自分の手柄にはしなかったということでした。

本当にその言葉に感激して、涙が出てしまいました。

私は、この仕事をキチンとする性格で嫌われます。
細かいと言われます、怒られます。

でも、私はやるように言われていることをやっているだけなので、
やらなければいけないことを、やらない加減など分からないのです。

でもあまりにもお局部下と揉めるので、その事を上司に相談したら、

「やらなくてはいけないと決まっていることを、やらなくていいとは私は言えない」

と言われたのに、でも揉めている部下への対応としては

「お互い大人なのだからもっと歩み寄ってほしい」

と言われ、本当に訳が分からなくなってしまいました。

だって、私がその部下と揉める時は、やらなければならないと決まっていることを、部下がやらない時だから。

それで、どうやって歩み寄るのか、私には全く分かりませんでした。

でも、今日の電話で、私は私で良かったのだ、と思いました。

私のこの、やらなければいけないことをキチンとやる性格だから、
安心して本社の査察を受けられたと、後任者はお礼を言ってくれました。

新人の男の子から、感謝してもらうことが出来ました。

いつも仲間外れにされるから、仕事しか出来ない、つまらない人間なのだと思っていました。

仕事が出来ても、人間としては好かれない、面白みのない人間なのだと思っていました。

こんな私ではいけないのだ、と思っていました。
人生をもっと楽しまなければ、ともがいていました。

でも、そんな自分でも、人に感謝してもらうことが出来ました。

それは何よりも、私に生きていて良かったと思わせてくれました。

たとえ、仕事しかなくても。
プライベートでは、一切誰と関わることがなかったとしても。

こんな言葉を言ってもらえる自分は、生きてていいのだ、と思いました。

私のままで、生きてていいのだ、と思いました。

例え、職場の大多数の女性達が、私と揉めているお局部下に気を遣って、私のことを遠巻きに見ていたとしても。

そして、そのことで傷ついた私の心が、閉じかかったとしても。

私が、私のことを恥じる必要は何もない。

大丈夫、私のままで、大丈夫。

哀しい時は泣いてもいいよ、俯いてもいいよ、心を閉ざしてもいいよ。

でも、ただ、そんな自分のことを。

好きでいることだけは、忘れないでいよう。