母からの電話 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

さっき、母から電話がありました。

「昨日電話した時に元気がないみたいだったから、心配して電話してみた」

と言われ、私は

「えーっ、それはこっちの台詞だよぉっ!!Σ(・□・;)」

とビックリしてしまいました。

「もし元気が無かったように聞こえたなら、午前中に電話しても繋がらなくて心配してたからだよ。
そっちの方が大変なのに、かえって心配かけてゴメンね」

と言ったら、母は

「たまには心配もしないとね」

と言って笑っていました。

そんな母と話していたら、とっても楽しくて、他愛もないことをいっぱいいっぱい話しました。

そうしたら母が、

「お前に電話して良かった。お前と話すのが一番楽しいわ」

と笑いながら言ってくれて、私は

「えーほんと?嬉しい、ありがとう」

と言いながら、本当に嬉しくて、思わず泣きそうになってしまいました。


私と母の間には色々なことがありました。

「お前のことは理解出来ない。もう好きにしなさい」

と小学生の頃に母から言われて、私は母が私のままでいいと認めてくれたと勘違いしてホッとして、

「ありがとう」

と心から言ったら、それは母の望む言葉では無かったらしく、余計に母から怒られたこともありました。 

あまりにも私に対して無理解な母や家族の皆んなを敵だと思って、
自分の身を守るために、お守りのようにカッターナイフを持ち歩いていたこともありました。

離婚したてで自分でも先が見えなくて不安な時に、母から色々言われるのが苦しくて、

「自殺未遂した人間にそんなに次々言わないでよ」

と言ったら、

「自殺したヤツがそんなに偉いのか」

と言われたこともありました。

でもそんな、相手にされた嫌なことを数えあげるのは、本当はとても無意味な事でした。

どれも売り言葉に買い言葉、心からの言葉ではないから。

相手からされた嬉しいことなら、嫌なこと以上に本当はいっぱいあって、
母が私のことを愛してくれていた証拠なんて、いっぱいいっぱい出てくるから。

私が、自分を不幸だと思い込んで、見ようとしなかっただけ。

そんな思い込みを外したら。

私が大好きな、私のことを大好きな母が、目の前に現れました。