「昨日電話した時に元気がないみたいだったから、心配して電話してみた」
と言われ、私は
「えーっ、それはこっちの台詞だよぉっ!!Σ(・□・;)」
とビックリしてしまいました。
「もし元気が無かったように聞こえたなら、午前中に電話しても繋がらなくて心配してたからだよ。
そっちの方が大変なのに、かえって心配かけてゴメンね」
と言ったら、母は
「たまには心配もしないとね」
と言って笑っていました。
そんな母と話していたら、とっても楽しくて、他愛もないことをいっぱいいっぱい話しました。
そうしたら母が、
「お前に電話して良かった。お前と話すのが一番楽しいわ」
と笑いながら言ってくれて、私は
「えーほんと?嬉しい、ありがとう」
と言いながら、本当に嬉しくて、思わず泣きそうになってしまいました。
私と母の間には色々なことがありました。
「お前のことは理解出来ない。もう好きにしなさい」
と小学生の頃に母から言われて、私は母が私のままでいいと認めてくれたと勘違いしてホッとして、
「ありがとう」
と心から言ったら、それは母の望む言葉では無かったらしく、余計に母から怒られたこともありました。
あまりにも私に対して無理解な母や家族の皆んなを敵だと思って、
自分の身を守るために、お守りのようにカッターナイフを持ち歩いていたこともありました。
離婚したてで自分でも先が見えなくて不安な時に、母から色々言われるのが苦しくて、
「自殺未遂した人間にそんなに次々言わないでよ」
と言ったら、
「自殺したヤツがそんなに偉いのか」
と言われたこともありました。
でもそんな、相手にされた嫌なことを数えあげるのは、本当はとても無意味な事でした。
どれも売り言葉に買い言葉、心からの言葉ではないから。
相手からされた嬉しいことなら、嫌なこと以上に本当はいっぱいあって、
母が私のことを愛してくれていた証拠なんて、いっぱいいっぱい出てくるから。
私が、自分を不幸だと思い込んで、見ようとしなかっただけ。
そんな思い込みを外したら。
私が大好きな、私のことを大好きな母が、目の前に現れました。