虫の知らせ? | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

週末忙しかったので、月曜日に仕事をお休みしました。

なんの予定もない、ただお休みするだけの休暇です。

ずっと退院してきた父と、その看護にあたっている母のことが気になっていて、
電話したいなぁ、と思っていたのですが、平日だと電話出来る時間が遅くなってしまって、なかなか電話出来なかったので、
お休みをとった月曜日の午前中に実家に電話してみました。

でも、延々と電話のコールを鳴らしても、誰も出ません。

「これは病院に行ってるな」

と思って、夕方にまた電話しようと思っていたら、
先に母から電話が掛かってきました。 

あまりのタイミングの良さに、私が午前中電話したことを知っていて、折り返しかけてくれたのかと思ったくらいでした。

でも、母が電話してきたのには、他にちゃんと理由がありました。

「お父さんがまた入院した」

と言われました。
今度は1週間くらいの入院になるだろう、とのことでした。

あんなに電話しなきゃ、電話しなきゃと思っていたのは、こういうことだったのか、と思いました。

父の体のことも勿論心配でしたが、体の弱い母が介護で参っていないかも心配でした。

でも、電話を掛けてきた母は、父の病状を笑いながら教えてくれました。
私が母の体調を心配すると、

「お母さんは大丈夫よ、こんなことで倒れてられないでしょう?
お父さんが入院した後、ご飯もいっぱい食べたのよ!!」

と、元気に話してくれました。

心の中にやるべき事を持っている人は強いな、と思いました。

何よりも、出血して再入院した父の様子を、笑いながら話せる母の心の強さを、とても眩しく感じました。

おかげで、心配で重く沈みそうになっていた私の心が、ふっと明るい方に浮上しました。

私も笑おう、と思いました。

暗い状況を笑う母が、とっても素敵に感じたから。

私もお母さんのようになりたい、と思った出来事でした。