素直になったら喜ばれたこと | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

今日会う予定になっていた友達から、昨日の夕方LINEが届きました。

「いま博多にいるならご飯食べにきませんか?」

「あっ、いいですねぇ♡」

と返事を返してから、私はハッと気付きました。

食べに行きませんか?じゃなくて食べにきませんか?って書いてあった?(゚o゚;;

慌てて読み直すと、確かに"きませんか"と書いてあり、私は焦りました。

私は食べ物の好き嫌いがとっても多いのです(>人<;)

食材のみが問題ではなく、普段食べられる食材でも、
料理の仕方、もしくは食べ合わせによっては吐くという、
かなり厄介な好き嫌いです。

ちょっと前まで職場の近くのお弁当屋さんでお昼ご飯を買っていたのですが、
私の好き嫌いが多くても対応してくれていたのに、
私の好みを聞いて、私用に作ってくれた幕内弁当のオカズの組み合わせがダメで、
無理矢理食べて吐いてから、もうそこにはお弁当を買いに行かず、

「こんな思いをする位ならご飯を食べない方がいい( ;  ; )」

と、現在お昼ご飯を食べなくなっています。
(早起きしてお弁当を作る元気はない)

だから、手作りの夕飯のお誘いに、私はかなり慌ててしまいました。
お店のご飯は食べられなかったら残せばいいけど、
せっかく私のために作ってくれたご飯を眼の前で残す羽目になるのは、
相手に申し訳なくて嫌だったからです。
(だからといって、無理に食べる選択肢はない)

一度快諾したお誘いを断るのは勇気が必要だったのですが、
彼女に外食と勘違いしたこと、好き嫌いが多くてメニューが制限されることを伝えると、
彼女からすぐに電話がかかってきました。

物凄く申し訳ない気持ちで電話をとると、なぜか彼女は爆笑していました。

「何なにっ?どうしたのっ??」

私がビックリしていると、凄く楽しそうな彼女の声が聞こえてきました。

「だって好き嫌いが多いって、私と同じで嬉しかったんです。
それに、変に気を遣って隠されるより、正直に言ってくれたことも嬉しかった♡」

そんな風に言われて、私がビックリしてしまいました。
だされた食べ物を無理に食べるという選択肢がない私にとって、
好き嫌いが多くて食べられないモノがあると伝えるのは、
相手と自分の気持ちを考えたら、至極当然のことだったからです。

それで、こんなに楽しそうに笑ってもらえるなんて嬉しくて、
何だか私もとても楽しい気分になってしまいました♡

「これからも気兼ねせずに、お互い素直に思ってることを伝え合いましょうね」

彼女からそんな風に言われて、ただ自分にとって普通の行動をとった私に、
こんな嬉しい言葉をかけてくれる相手が出来たことが、
とてもとても幸せで嬉しくてたまりませんでした。

私が自分にとって普通の言動をとっていたら、嫌がられることも多かったから。

あぁ、やっぱり私は幸せだなぁ。
自分に素直に生きてて幸せになれるんだなぁ。

そんな風に感じて、とっても幸せだった出来事でした(o^^o)