PGT-A次期臨床試験の先は見えず。 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 現在、第一弾のPGT-Aの終盤に差し掛かっています。

昨年の4月から始まった先進医療BのPGT-A(着床前胚異数性検査)ですが、まだすべての胚移植は終わっていません。

 もちろん、最終結果が出るまでには、まだまだ時間が掛かりそうです。

 

次のグループの先進医療BでのPGT-Aの開始時期について質問を受けるのですが、現時点ではまったくわかりません。

 

 日本産科婦人科学会として、2回の体外受精胚移植で不成功、もしくは、2回の流産があれば、自費でのPGT-A実施は認められていますので可能です。先進医療とは異なり体外受精の費用が自費になるため、トータルでの費用は高くなりますが、時間を考えると自費で受けるのも一方かもしれません。

 

 仮にPGT-Aが保険適用となるにしても、最低でも2年以上は待つ必要があります。

 

 これから先、まだまだいくつものグループが先進医療Bの臨床試験を終わらなければならないとすれば、2年後と考えられているPGT-Aの保険適用は絶望的ではないかと思われます。

 

 先進医療Bの臨床試験の終了を待つことなく、保険適用の体外受精でPGT-Aのみ自費として承認してくれないものでしょうか。どうして、日本ではこうも何事も遅いのでしょうか。

 

 生殖医療の世界では、いまだに規制が多すぎるように思います。