新生児10人に1人以上は体外受精児。 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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 2023年の新生児の数が72万6000人ぐらいになるだろうと政府から発表されました。

 

 10年前には1年間に100万人近い赤ちゃんが生まれていました。戦後のベビーブームの時には年間250万人の赤ちゃんが生まれました。その後、徐々に数は減っていましたが、それでもしばらくは100万人を保っていました。

 

 2023年、昨年の出生児の数が72万6000人です。2021年の体外受精による赤ちゃんの数が約7万人です。

 2023年の赤ちゃん総数を2021年の体外受精による赤ちゃんの数で割っても約10人に1人が体外受精による出生児となります。ところが、この7万人と言う体外受精の子供の数は、体外受精が保険適用となる前に行われた体外受精による赤ちゃんの数なのです。

 

 健康保険の適用拡大は、2022年4月から始まっています。ですから、2022年の体外受精で生まれた子供の数は、7万人よりはるかに多くなると思われます。

 とは言え、保険適用は2022年4月からですから、まるまる1年ではなく9か月分だけが保険適用されたこととなります。

 

 保険適用により体外受精件数が25%増加したとすると、その内の25%の方が妊娠出産されたと仮定して、その数字を2022年の出生児の数として計算すると74375人と想定されます。

 これは、あくまで2023年の出生児の数を2022年の予想体外受精出生児の数で割ってみると、全出生児の9.8人に1人は体外受精による赤ちゃんと言うことになります。

 

 これを2024年で考えてみれば、出生児の数がさらに減り、まるまる1年が保険適用となっている体外受精児の数はもっと増えるはずですから、2024年、生まれてくる子供の9人に1人ぐらいが、きっと体外受精の子供になると思われます。

 

 体外受精による不妊治療、珍しいどころか”普通”です。

 みなさま、自信を持って体外受精に挑んでください。体外受精の赤ちゃんが日本の将来を担う時代も近いと思われます。

 既に、赤ちゃんの10%以上が体外受精で生まれる時代になっているのですから。