先のブログで病気と心のことを書きました。
私たちはみんな病気の治療を受けていても、自分の意志で病院やクリニックに行き、指示通りに検査を受けます。どんな結果であれ、どんな治療であれ、論理的に判断し、結果を受け入れます。
その間、心の方も平静に保たれていると信じています。
そして、どのような治療や、経過であれ、またそれを論理的に解釈し、自分自身の中で消化します。すべてが順調に流れているように感じています。
でも、ときには自分自身の自覚無しに、身体が自動的に反応し、身体の不調を来すことがあります。実はその身体の不調(不調に限らず治療のストレス、夫婦間のストレスや親子間の意見の相違、などなど)が思わぬ心の身体の障害を気付かぬうちに起こすことがあります。
このような、思いもよらぬ心の反応、そしてそれが思いもよらぬ体の不調、ときには緊急状態を要するような臨床症状を生み出すこともあります。何もなく楽しく過ごしているのに、突然に涙が出たり、急に気分が悪くなったり、などのようなことがあってもおかしくありません。このようなことが起こり得ることを知っていただければ、何らかの癒しになるのではと考えています。
不妊治療を受けられている方々は、どうかストレスが軽減するような機会を可能な限り多く持つようにしていただいて、突然の身体の不調が起こらないようにご注意をお願いします。楽しい時間を過ごしたり、心許せる人とお話ししたり、そのような方の顔を見るだけでも、癒しの効果は大きいと思います。
閉鎖的にならず、時間があれば、心許せる方とのコミニュケーションをできるだけ持つようにしてください。
これがわたしの患者様に対するお願いです。健康な体、健康な心、そして効率的な治療に進みたいと思います。