着床前診断(PGT-A)の力。 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 今朝の「おはよう朝日です」で着床前診断をお受けになった当院の患者様が出演されました。

 8年間他院にて治療を受けられた後、当院の日産婦特別臨床研究のPGT-A(胚の染色体数検査)を受けられ、正数性胚(染色体の数が正常なもの)の移植で妊娠・出産されました。出産年齢も40歳をかなり超えておられましたが、無事に元気なお子様を出産されました。

 現在、体外受精は保険適用(年齢制限、回数制限あり)となっていますが、残念ながら着床前診断は、保険適用はなく、先進医療にも指定されていません。ですから、現時点では、着床前診断を受けようとすると、体外受精もすべて今まで通りの自費になってしまいます。先進医療に指定されれば、保険の体外受精と併用できますが、それでも着床前検査は自費の費用が必要となります。

 とはいえ、この患者様が言われていたように、今まで数百万円使ったが「今回は1回でできました」と言われていました。自費であるため、1回の金額は高くなっても、それだけの価値はあると思います。

 着床前検査にも、様々な利点や欠点、また胚の状態によっては実施できない場合もあります。それに、テレビでも触れられていたように、適応(2回の流産歴:この場合ご夫婦の染色体検査が必要、もしくは、胚移植で2回の不成功歴)も決められています。

 詳しくお知りになりたい方は、一度当院を受診ください。

 いずれにしても、この患者様に新しい命がうまれたことに、私も感動を新たにしました。