保険適用で気になる体外受精のお値段。 | 不妊治療クリニック院長の福田愛作のブログ

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大阪府東大阪市にあるIVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

 保険適用で体外受精の費用って、いったいどれぐらいなの?と思っておられる方は多くおられると思います。検査の費用もそうですが、「精液検査をしましょう」と患者様に言いますと「ちょっと待ってください、費用はいくらかかるのですか?」と不安そうに聞かれます。「基本的な精液検査は1,000円もしないのです」とお話しすると「じゃ、受けます」とすぐに答えられます。これが検査ではなく体外受精となるとどうでしょう。今までは「体外受精ってすっごく高いんでしょう?」「何百万円掛かった、という声を聞くんですけど」という既成概念が染みついていると思います。

 今年の4月からは違います。体外受精が保険適用になりましたから、基本的な体外受精であれば10万円少しで受けられると思います。これに加えて、高額療養費の適用にもなりますので、標準的な収入の方であれば9万円を超えることはありません。収入によっては支払額がもっと高くなりますのでご注意ください。逆を言えば、収入によっては6万円以下の場合もあります。また、体外授精の費用は採れた卵子の数や受精卵の数などでも変わってきます。でも、今までの費用とは大幅に違いますのでご心配なく。

 この辺を当院では、ホームページに解説付きYouTubeとして提供を開始しました。当院看護師長の渾身の情報提供です。非常に分かり易い動画なので、一度ご覧ください。約13分と少し長くなっていますので、自分の関係するところを、繰り返しご覧になるのもいいと思います。

 体外受精が、現在の不妊治療では一番確率の高い治療です。体外受精の妊娠率は女性の年齢が若い方が高いことは証明されています。妊娠を試みて1年以上妊娠されていなければ、不妊症と診断されます。この場合は、体外受精を受けることが可能です。

 不妊治療を受けようと考えておられる方は、今がチャンスです。

 なお、本来であれば年齢が43歳を超えますと、保険での体外受精は受けられません。しかし、42歳11か月で始められても、1回は受けることができます。また、今年度に限り4月2日から9月30日までに43歳になられた方は1回だけ受けることができます。

 39歳の方、39歳11か月で体外受精を開始すれば、40歳代になっても保険で6回の胚移植が可能です。ですから40歳になるまでに、一日も早く受診してください。

 受診してから、治療計画開始まで少し時間を要しますので、40歳直前の方、43歳直前の方は、出来るだけ早く受診してください。でないと折角のチャンスを生かせなくなります。

 YouTube見てください。すごく分かり易くていいですよ!

 

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