こんにちは!
胚培養士のH.Tです。

今回は先日開催された第65回日本卵子学会学術集会 で発表した内容を紹介します。

今回、『1PN胚の2倍体判別における胚盤胞発生速度の有用性』というタイトルで発表しました。

なんとこの演題『最優秀演題賞』 を受賞することができました🎉🎉🎉

卵子学会で当院の演題が優秀賞を受賞するのは去年に引き続き 、2年連続の快挙 です🎊

それでは解説します!


通常の受精卵はお母さん由来の核と、お父さん由来の核、合わせて2つの核が観察されます。
しかし、稀に1つの核しか観察できない胚(1PN胚)が存在します。

私たちはこれまでに、1PN胚の中にも両親のDNAを含む胚が存在することを明らかにしており、胚盤胞に発生した1PN胚は妊娠出産、またその後の予後に影響はないことを報告 しています。

しかし、胚盤胞に発生したとしても一部、染色体数が半分しかない胚が存在する ことも明らかになっており、これらを未然に見分けることができるかというのが課題でした。

今回、私たちは1PN胚の胚盤胞への発生速度に着目し、胚盤胞発生が速かった胚と遅かった胚の2つに分け、染色体数を解析しました。

その結果、成長が速かった1PN胚は全て正常な染色体数 であったのに対して、成長が遅かった1PN胚は染色体数が半分しか有していない ものが多いということが分かりました。

今後、更に詳細な検討を行い、正常な量の染色体を含む1PN胚を判別する技術を確立したいと考えています。


最後に、本研究を遂行するにあたって、クリニックからも多大なる支援をいただきました。
クリニックからの支援のおかげで研究できている事に改めて感謝します。


浅田レディース品川クリニック
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浅田レディース勝川クリニック
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