こんにちは!
胚培養士のH.Tです。

今回は2024年4月から浅田レディース品川クリニックで開始する『透明帯除去培養』 についてQ&A形式で解説します👏

『透明帯除去培養』 の基本情報については前回の記事を確認してください!

Q1. 透明帯除去はどのような方法で行うのですか? 
A.  まず受精卵を浸透圧の高い液に入れることで受精卵を収縮させます。次に透明帯にレーザー を用いて穴をあけ、そこから細いピペットを挿入します。ピペットから癒着部めがけて培養液を強く吹きかけ癒着を剥すことで透明帯を除去します。

Q2. 透明帯除去は安全ですか? 
A.  当院を含め多くの施設から、透明帯が欠如した卵子から産児が得られるという報告がありますので、基本的には透明帯を除去することでの悪影響はないと考えています。しかし、透明帯を除去する際に極まれに受精卵が変性する可能性があります。

Q3. 透明帯除去培養の費用はいくらぐらいかかりますか? 
A.  1個目が基本料金込みで20,000円(税込)となっています。2個目から1胚毎に10,000円(税込)となります。

Q4. 透明帯除去は何個まで実施できますか? 
A.  最大10個まで実施できます。10個以上受精卵がある場合は、透明帯除去を行わない通常の胚盤胞培養を行います。

Q5. 採卵初めてですが実施できますか? 
A.  基本的に当院で採卵しタイムラプス培養を実施した方が対象になりますので、初回の方は対象外となります。しかし、他院でタイムラプス培養を行い、癒着の指摘があった場合などは当院初回でも透明帯除去を実施できる場合があります。

Q6. 透明帯除去した胚はどのように胚移植を行いますか? 
A.  透明帯除去を行い胚盤胞まで成長した胚は、透明帯除去を行っていない胚と同様に凍結融解胚移植を行います。当院では透明帯が欠如した胚でも凍結融解後高い生存率を維持することができることを報告しています。

Q7. 透明帯除去培養を受けるにはどうすればいいですか? 
A.  基本的には過去の培養結果を見て医師から提案いたします。しかし、胚盤胞への成長がよくない方など、興味がございましたら診察の際に医師にご相談ください。対象症例かどうか確認いたします。

今回のQ&Aは以上になります。
何かご不明な点などございましたらご相談ください。

 


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