「黒木魔奇録」 | 静と動 ibara's blog

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脳ミソの隙間を埋める為の読書「静」
生きる力となるLIVE「動」
思うがままに 書き綴ります

さてして
脳ミソ埋め埋め((( ;゚Д゚)))


今回は 黒木 あるじサン
「黒木魔奇録」



中でもヤバかったのは…
「すずなり」


あらすじは…

ある週末の真夜中
Y子さんは聞きなれない金属音で
目を覚ました


ぎゃりん、ぎゃりん、と
耳障りな音は 
真っ暗な自室の隅あたりから聞こえてくる


マンションでの一人暮らし
当然ながら部屋には自分以外
誰もいないはずだった


暗闇の中 耳をそばだてて在り処を探る
パソコンデスクの抽斗だ
卓上の電気スタンドを点け
おそるおそる抽斗を開けると
亡くなった祖母が作ってくれた
赤い糸でくるむように編み込まれた
紐付きの鈴が 目の前で
死にかけの昆虫よろしく跳ねている


鈴が鳴る原因に心当りがあった
彼女が住んでいるのは
所謂 精神的瑕疵物件
ある男が別れ話のもつれから
彼女を殺害し
浴室で解体を試みているところ
逮捕された


事件後 
大規模なリフォームが施されたが
半年後に入居したのがY子さんだった


危ないのか この部屋は


祖母の鈴は鳴り続けている
あまりに激しいその音は
危険を知らせる警告としか思えない
途端 室内が冥く
空気も冷えたように感じる


とっさに鈴を掴んで両手で握りしめ
生前の祖母を真似て
南無阿弥陀仏と唱える
手のなかで鈴が
魚を思わせる動きで
びちん、びちんと暴れ続けていた


必死に力を込めて経を唱える
脳裏に祖母の優しい笑顔が
ぼんやりと浮かんだ
三分程度 
気づけば鈴はおとなしくなっており
部屋の雰囲気も先程より
清々しい気がした


赤い紐を通勤バッグに結び
祖母に感謝し 亡くなった女性に
手を合わせてから床に就いた…



☆いやいやいや無理だから((( ;゚Д゚)))
鈴が暴れ続けているのは
優しい祖母の警告だとは思います…


が…
ことは室内の亡くなった女性ではなく
別の意味の警告((( ;゚Д゚)))
それが猛烈にゾッとしました( ゚ロ゚)!!
気になる方は是非読んで頂きたい♪


他に
「三」
「すてられぬ」
「アキ」もキテましたΣ(゚д゚;)



以下独語⬇
今年~55 冊目♪
次も 実話怪談ですΣ(*゚Д゚*)