3回目のセーフティーカー介入。
そのとき、ホームストレートで起きてこと・・・・。
25番、ホンダ鈴鹿レーシングの柚木伸輔選手がストレートで転倒したのだ。
柚木選手は倒れたまま動かなかったらしい・・・・。
収容され、ドクターへりで病院へと搬送された。
僕はこの出来事をレース後にはじめて知った。(ドクターヘリが戻ってきたところは見たのだが)
安否が心配だったが、現在は意識も回復し集中治療室から一般病棟へと移ったらしい。
そのことは山口辰也選手がブログで報告しているので確かな情報だ。
柚木選手の早期回復をお祈りしたいと思う。
さて、8耐といえばライトオン。
通常なら17時を過ぎて指示が出されるのだが、今回は天候の関係上、16時30分ごろにはすでに点灯の支持が出されていた。
221番、クレバーウルフレーシングの第3ライダーは今大会唯一の女性ライダー、マギャリー・ラングロイ選手。
彼女は世界耐久も走ったことのある選手で今回憧れの8耐に参加するためにはるばるやってきた。
そのマギャリー選手、実はライトオンの時間帯はこれまで走行したことがなく、ライトオンの指示が出てもしばらくはわからなかったそうだ。
ピットがどうにかしてライトオンの指示を伝えようと努力した結果、2、3周後にそのことに気がついて無事にライトを点灯させたらしい。
彼女が最後のライディングを終えた後、インタビューが。
「せっかくの8耐なのにこんな酷い雨で、鈴鹿が嫌いになりませんでしたか?」と・・・・。
「そんなことはないけれど、鈴鹿の雨は凄いわねぇ」って返したマギャリーさん。
残念な天候にはなってしまったが、はじめての鈴鹿を楽しんでくれたようだ。
また再び8耐に戻ってきてもらえたら嬉しい。
天候は相変わらず安定しない。
雨が止み、晴れ間が見えたと思えばまた再び雲に覆われる。稲光も近い。空から閃光が落ちるのを何度も見た。
18時過ぎ、4回目のセーフティーカー。そのときQ2スタンドにいた僕はQ2下で雨宿り。
こんな天候の8耐は滅多にないだろう。過去には台風で6時間耐久になった年もあったというが、今回もそれに負けないくらいの激しい天候でのレースとして記憶されるのだろう。
18時30分過ぎ。残り1時間。
スタート2周目で転倒し大きく遅れたTSRだったがこの時間帯になってついに10位にまで浮上してきた。驚異的な追い上げである。ある意味、転倒したことで今回の8耐は盛り上がりを見せたと言ったら、やっぱり皮肉にしか聞こえないだろうか。
それでも、だからこそ驚異的な追い上げ劇を見ることが出来たのだから・・・・。
もうひとつの雄、ハルクは2度目の転倒を喫し、残念ながらリタイヤと聞いている。
先頭は依然としてヨシムラ。この時間帯になってくるとセーフティーリードとなってくる。
しかし油断は禁物。残り僅かで散っていったチームだって過去にはたくさんあるのだ。
酒井大作選手がどす黒い雲に覆われた空の下を走る。路面コンディションの回復はもはや見込めない。
おそらく、トップを守るプレッシャーは相当だったに違いない。
そんな重圧を撥ね退けて。。
2年ぶりの優勝へと目指して・・・。
カワサキのトリック☆スターが2位を死守。カワサキ表彰台の現実味が一気に帯びてくる。
レース中は武石選手の追い上げで一時はトップを狙えるかもしれないという可能性もあった。
しかしそれは4度のセーフティーカーに阻まれ、今ではほぼ1周の差となっていた。
しかし、間違いなく2位なのだ!! カワサキファンはいてもたってもいられない心境だったのではないか。
もちろん、僕もそのひとりである。
このとき、3位を走っていたのは48番、プロト ファロー パンテーラ。
出口修、寺本幸司組だ。
寺本幸司選手、実は密かに応援している選手だったりする。
ヘルメットのデザインがなかなかイカしてるのだ。
黄色地のヘルメットの横側には大きく「寺」の文字。そのシンプルすぎるヘルメットデザインが気に入り、密かにブログをチェックさせてもらったり、走行写真も結構重視して撮っていたりする (でも今回、てらーんの写真は公開できるものがない・・・)
金曜日のピットウォークのときにサイン会をしていたので僕もいただいてきたのだが、そのときに「いつもこっそりブログ読んでますよ」と言ってみた。
「こっそりじゃなくて、じゃんじゃんコメント書いてくださいよぉー」と笑顔で言ってくれた寺本選手であった。
このまま行けば3位表彰台だ。
しかし、プロトが緊急のピットインをしたのは残り30分となったところだった。
痛恨のマシントラブル・・・・。リヤの設置感に違和感が発生。 原因は見つからずにシャフトのボルトを増し締めしてコース復帰。 しかし収まらない症状・・・・。
無常にも、プロトの表彰台は夢と消えていったのだ・・・・。
原因はタイヤのスローパンクチャー(小さな穴が開き、そこから少しずつ空気が漏れ出す症状)だったらしい。
最後のほうはいつ転倒してもおかしくないほど症状は酷いものだったという。
しかしアンカーの出口選手はなんとか持ちこたえてみせた。
表彰台は消えたが立派な5位となる。
もちろん、嬉しいかといえばそれは本音ではないだろう。
しかし、その悔しさがきっと来年へと繋がるはずだと信じたい。
これで3位に上がったのが桜井ホンダの亀谷長純、高橋巧組だ。
このチームも決して順調なレースウィークを送ってきたわけではない。
予定されていた外国人ライダーが直前の怪我で参加を見送り、巧くんが急遽招集されることになった。
昨年はハルクの第3ライダーで表彰台に登った巧くん。今年は全日本でもJSBに参加、バーニングブラットで鈴鹿300kmをひとりで完走した。昨年よりもマシン適応は当然あったとは思うがそれでも違うチームのマシンであり、ペアライダーとのコミュニケーションという意味での準備不足はあったのではなかろうか。
加えて亀谷長純選手が木曜日に転倒し腕を負傷。痛み止めを打っての走行となる。
痛い怪我だったと思うが、その頑張りのおかげか、こうして3位の座は転がり込んできた。
最後の気力を振り絞り、長純選手は走る・・・・・。
残り10分となり、僕はパドックにいた。
これには実は理由があったのだ。
8耐が終わった直後、戻ってきた選手を間近で迎えることができるということをどこかで見た。
でも、場所がわからない。07年にはそのことを知らず、僕は逆バンクでゴールの瞬間を迎えた。
もしそういう体験ができるなら、ぜひしてみたい・・・・。
とりあえず、そういうことができるのはパドックパスを使わないと駄目なんだろうと思い、パドックへと向かったのだ。
しかし、1コーナー側のパドック入り口に着いたとき、そこにいる人はまばらだった。
なにかおかしい。そういう体験ができるなら、もっと日とがいてもいいはずなのに。
まさか・・・・・・。
係員に聞いてみる。「ここの扉は開くんですよね?」と。
しかし、その答えは「やっぱり・・・・」と思うものだった。
「開きますけど、すべての車両がピットに戻ってから」と・・・・・。
完全に場所を間違えてしまったのだ。引き返そうにも、もはやゴールまで残り5分を切っている。
今戻ったとしても中途半端なところでゴールを迎えねばならない・・・・。
今回の8耐観戦でいちばん悔いの残る出来事だ。
仕方なく、ゴールの瞬間をその金網の外で見ることとなったが、なにせ1コーナー側であるためにチェッカーが振られるその瞬間を見ることも出来ず、間近で選手を迎えることも出来ず・・・・。
僕に出来たのは金網の外から見えもしないであろうカワサキフラッグを振り回すことくらいだったのである・・・・。
※ ちなみに、グランドスタンドから本線へ降りてライダーを迎える、というのが正解だったらしい
さすがにこの失敗には気落ちしたのだが、済んでしまったことは仕方がない。
表彰式へと向かう。
順位は入れ替わることなく、優勝はヨシムラ、2位にトリック☆スター、3位に桜井ホンダとなった。
表彰式台の前へ。表彰式はピットエリアで見させてもらった(これもパドックパスのおかげ)
しかし、これが後の更なる失敗となろうとは・・・。
後ろのほうでヨシムラのスタッフさんが各方面に携帯で勝利報告をしていた。
その声はやはり嬉しそうだ。
表彰式始まる。
どのチームの選手も笑顔、笑顔、笑顔。
達成感が溢れかえっている。
ここでも僕はカワサキフラックを振り回す。
・・・と、ここでまた止んでいた雨が降り出す。
正直、「もういい加減にしてくれ」という心境だ。
そんな気持ちとは裏腹に雨は激しくなる。
シャンパンファイトも終わり、インタビュー。
青木宣篤選手、奥さんに『元気な赤ちゃん産んでくれーーーーー!!』
・・・ちなみに3年前には『結婚しよーーーーー!!』だったそうで・・・・・・。
・・・すっかりノロけてます。
ヨシムラの酒井大作選手、トリック☆スターの武石伸也選手は涙ぐんでいて、それもまた感動的であった。
井筒仁康選手、「どんなもんじゃい!!」と雄たけびを上げる。格好いいぞ!!
巧くん、「もっと嬉しそうにしろよー!!」とピエール氏にツッ込まれ。
亀谷長純選手は「全日本にも来てください」とアピール。
トリック☆スターの井筒、武石両選手、すっかりノリノリで・・・・・。
被っていたキャップを投げる選手達。ひととおり投げ終わったかと思いきや、井筒選手、武石選手のヘルメット持ち出して投げ込もうとする・・・・(笑)
あげく、井筒選手、「ブログに載せるんで」と表彰台で写メを撮る(笑)
最後は和やかムードな表彰式だった。
そしてラストを飾る花火。
・・・だが、鈴鹿は再び豪雨と化していた。激しい雨のために僕は屋根下に避難。
花火を写真に収めたかったのだが、とてもそんな状況ではない。
花火は打ち上がった。
綺麗だったが、写真に収められない。ブログのためにも、なんとか収めたいのだが・・・・。
意を決して傘を差しながらカメラを取り出した。
しかし、すでに花火はすべて打ち終えた後であった・・・・・。
僕はたいがい表彰式はグランドスタンドから見る。
今回は表彰式の写真が夜ではスタンドからだとまともに撮れないために近くで見たのだが、それが仇となった。
とても悔しい・・・・・。
最後は失敗で後悔することとなったが、8耐観戦はやはりとても楽しかった。
天候に左右され、やる方も見るほうも辛い8耐となったのは間違いない。
でも、終えた後の達成感を最後の花火を見ると感じるのだ。
それまでの苦労など消し飛んでしまうくらいに・・・・。
今年の8耐は終わった。
そしてまた来年も夏はやってくる。
今年、鈴鹿に集まったすべての人に感謝しよう。
ありがとう。
そしてまた来年。
再び、また鈴鹿で会おう・・・・・!!
次回、いよいよ8耐編、ファイナル!!