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次回配信予定：１月２３日【第８号】
野田総理は昨日の民主党大会で、社会保障と税の一体改革への決意を強調されました。
「ご理解をいただけない場合は、法案を参議院に送って、野党にもう一度、この法案をつぶしたらどうなるのかということを、よく考えていただく手法も、時には採用していこうではありませんか」と、述べるなど、野党を脅すしているように見えて、その実、党内の消費税増税反対派を脅すかのような発言まで。
私も「社会保障と税の一体化」には賛成です。
政治家としては言いたくない増税を断行しようとする態度を、好意的に見る人は少なくないようです。
しかし、「社会保障と税の一体化」には消費税を上げるしかないのか・・・この点をしっかり考えるべきではないでしょうか。
本当の意味で「改革」と呼べるものにするには、「入り」も「出」も先入観を捨てて考えなくてはなりません。
先ず、「入り」。
私は、税体系そのものを見直すべきだと考えています。
例えば、所得税。
累進課税が当たり前という先入観に囚われていないか。
最低税率に近いところで、一律課税を考える必要はないのでしょうか。
高所得者が海外へ税金逃れをしたり、脱税などを招くよりは、気持ちよく払えるような仕組みの方が良いのではないでしょうか。
複雑多岐な控除についてもシンプルに整理してはどうか。
目的は税率を上げることではなくて、税収入を上げることだということを忘れてはいけません。
そして、消費税については、贅沢品は高率にする。
単に品目で分けるのではなく、例えば自動車は地方では生活必需品であり、贅沢品とは言えないので、一定の額を境に税率を変える。
自動車税の額も排気量などで決まるのですから、決して難しいことではないはずです。
そして、「出」。
年金は、生活保護と一体化する。
もう「払った分はもらう」という考えでは、年金がもたないのは分かっています。
受給年齢を上げる、受給額を下げる、年金支払額を上げるということをチビチビ繰り返したところで、その場しのぎにしかなりません。
お金持ちに年金を払う必要はありません。
高齢者であるかどうかは別にして、様々な（仕方のない）理由で、生活が成り立たない人を支える制度（つまりは生活保護）の中に含めてしまう。
当然ながら、それらは税で賄うということになります。
これが、完璧な解決策であるとは、自分でも思ってはいません。
しかし、本当に改革を行うのであれば、先入観に囚われてはならない。
「税制改革」と言いながら、所得税を上げるとか、法人税を下げるとかの議論しかないようでは、改革にはならないと思うのです。
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