山口市のブックモービルを視察 | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。


午後から図書館愛好家の有志の皆さんと、お隣の山口市の山口市立図書館を視察に行きました。

山口市の図書館は防府ほどではないですが、3年前に出来た新しい図書館です。

今日の本当の目的は図書館ではなく、“ぶっくん”と呼ばれるブックモービル(移動図書館車)です。

一昨年だったと思いますが、一般質問で新図書館開館にあわせてブックモービルの導入を要望しました。しかし、現在でも実現はしていません。

図書館の本は老若男女市民全員の財産です。お年寄りや子ども達など、簡単に市立図書館に通えない人たちも本に親しめる機会を増やすには、ブックモービルは大変有効な手段です。

3月議会でも他の議員さんが導入を求めましたが、良い返事はもらえませんでした。

山口市の“ぶっくん”は、今まで私が視察したブックモービルの中でもかなり上ランクの車でした。電動のステップやひさしが付いています。金額は1600万円だそうです。

実際に巡回するところも見せてもらいました。リハビリ病院への巡回では、多くのお年寄りがたくさん本を返して、また借りていかれていました。どなたのお顔も本当に楽しそうだったのが印象に残りました。

最近の防府市は、教育・文化などに予算を使わなくなった気がします。前に指摘したら、毎年1校ずつ体育館を建て替えている、と言ってました。がっくし・・・。

教育・教養・文化などは予算の効果がすぐには現れないものです。しかし、20年、30年かけてじわじわと現れてきます。そして、ここの予算を削ると、教養・文化レベルの低さに気付くのも20年、30年かかります。そして、気付いたときには取り戻すのに20年、30年かかってしまうことになります。

目先のことにお金を使った方が市民ウケはいいかもしれません。節約予算で表向きの財政を良く見せれば、市民は安心するかもしれません。

しかし、教養・文化レベルが低下することは、数字に表れないが大変な損失だということを真剣に考えなくてはなりません。

ウケ狙いの政治。選挙目当ての政治で最終的に損をするのは市民です。