「三島由紀夫・森田必勝両烈士40年憂国祭」に思う | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

 
11月25日を「憂国忌」と呼ぶことをご存知でしょうか。
 
または「三島忌」とも呼びます
 
そう、三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で決起を呼び掛ける演説をした後、自決をした日が昭和45年11月25日です。
 
私は当時0歳、当然、記憶にはありません。
 
今年は40回目の憂国忌でした。
 
各地で三島由紀夫、そして共に自害した森田必勝を追悼する憂国祭が行われましたが、私は27日(土)に下関市忌宮神社で催行された「三島由紀夫・森田必勝両烈士40年憂国祭」に参ってきました。
 
 
檄文の奉読では、改めて三島の檄全文を噛みしめましたが、何度も胸を突き刺されるような思いでした。
 
 
閉式後、「運命の昭和45年~今、何を引き継ぐのか」と題し、占部賢志先生のご講演が行われました。
 
三島の思いの中でもやはりご専門である教育については、凄まじい剣幕で「日本の教育をダメにしてきたのは、日教組ではない。保守だ。教育正常化側(保守側)に人材がいないことが問題だ。」と訴えられました。
 
私は教育者ではないですが、地方の教育行政に関わる一人としてドキっとさせられました。
 
確かに、山口県では教職員組合が日教組から脱退していることもあり、あまり左翼的な活動は目立ちません。
 
しかし、ノンポリのように見える教職員の言動から、とても日本人としての教育を大切にしようとか、子供たちに日本の伝統や文化を伝えていこうという姿勢が感じられないのも事実。
 
教育内容や指導法など熱心に研究もされているのでしょうが、ノンポリや保守とも言える先生方が、左翼的な教育施策に全く気付かずにその片棒を担いているのを何度も目にしてきました。
 
 
教育に限らず、今の日本は、これに甘んじている保守を自認する側の人間が作ってきているということでしょう。
 
その大本は日本国憲法であり、最も矛盾を孕んだ存在が自衛隊にある訳です。
 
三島はその強い感受性と正義感故に、虚構の中で素知らぬ顔をして生きることに耐えかね、あの行動に出たのです。
 
檄文の中の、
 
『われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。』
 
という文章。
 
40年経った今、改まるどころか更にその傾向を強めるばかりです。
 
そして、我が国の矛盾や虚構に気付く感受性を多くの日本人が失ってしまっています。
 
いや、気付いてもその矛盾や虚構を正そうとする人間はごく僅かです。
 
三島の行動を称賛する訳にはいきませんが、この三島の無念はしっかりと引き継がなくてはならないと思っています。
 
 
『日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。』
 
 
 
 
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