硝石糞尿論争  | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 昨日書いたMOGAと名乗るネトウヨですが、yunnkji1789氏と以前に不毛の硝石糞尿論争をやったことがあります。

 

 yunnkji1789氏が、合掌家の床下に糞尿を撒いて硝石を製造していたと、観光パンフレットに書いてある程度のことを記事にしたら、それに食いついて来てきました。

 

 【人糞から火薬を作る技術が当時の白川郷にあった、と!?】

 最初のMOGAのコメントがこれです。山で鉱石を掘っていたという話ならばスルーしたはずですが、人糞と聞くと黙ってはいられなくなるのです。記事は誰が読んでも、床下に草を入れてそれに糞尿を掛けて、硝石を製造していた話なのに、人糞から火薬に飛躍するのですから、この人のものごとの受け取り方はぶっ飛んでいます、人糞と出たから興奮して、硝石と火薬が別のものということも忘れてしまったようです。

 

 【土が醸成?されるのに、アンモニアなども影響するということなので、便所から土に染み出した成分が関係はしているそうですが、それがメインでもなければ、わざわざウンコを床下に撒くような真似はしません。】

 便所から土に染み出した成分が関係はしているそうですが、と何か憶測めいた言い切れない弱気の話になって、それでもウンコから火薬が出来るはずがないという、最初の思い込みから抜け出せず議論が迷走します。

 

 【人糞をストレートに活用した方法だと、江戸後期に導入されたといいう「硝石兵法」があったようですが、先に述べた通り、臭くてかなわん!ということで、すぐに廃れたそうです。】

 そしてこれ、「硝石兵法」は硝石丘法の間違いだとはすぐに分かりますが、丘が兵に誤変換されることはまずありません、これは誤変換ではなくて、本人が良く分からないままでネットで探したことを書き写していて、丘を兵と誤認したのか、丘法は使ったことがない熟語だが、兵法は良く使う熟語なので、熟語として誤認したのか、といったことでしょう。この記事に食いついてから、付け焼刃で調べたことがよく分かります。

 

 硝石丘法は野外で屋根を設けて草を積み上げてそこへ糞尿を掛けるからそう呼ばれたわけで、屋外というのが主たる意味であり、床下で作っているものに糞尿を使わなかったということではないのです。「臭くてかなわん」これも変です、昔は糞尿で堆肥を作っていましたから、硝石丘法と同じことで「臭くてかなわん」のであれば、堆肥作りもできなくなります。住居がある場所から離れたところでやるに決まっていますから、臭いのはそんなに問題ではなく、雨の多い日本で屋外で作ると、屋根があっても湿気が強くて効率が悪かったと考えられます。

 

 【じゃあ、君の考えでは、床下で精製するのが古土法、蚕糞を使うのが培養法。
では江戸時代に行われていたのは、どちらになるんですか?床下で蚕糞を使っているわけですが。
そもそも、なんのために培養法では蚕の糞を使っているのかわかりますか?蚕糞と人糞がどう違うのか説明できますか?
そもそも硝酸カリウムって、どんなものでどんな科学反応で精製されているのかわかっていますか?
さぁがんばってください(笑)頑張れ!】

 

 しどろもどろになった末に、yunnkji1789氏にこんなことを書かれて、笑いものになってしましました、さすがにネトウヨです。