塾の試験、×の問題の対処
受験生は定期的に塾内の定期テストや全国区の模擬試験を受けます。家に帰ってきたらまず忘れないうちに全ての問題を
① すらすら解けた問題
② ちょっとつまづきながらなんとか解けた問題
③ 時間切れなどの理由で当てずっぽうで適当に解いた問題、
の3つに分けて、印をつけておきましょう。
そして模試の結果が来た後、成績表を見て「全体の偏差値が上がった!」「国語が下がっちゃった。」などをチェックして終わりにしないで下さい。試験はただ自分の弱点をあぶり出して数値で示しているだけのもの。そこから何をどうするかで将来の実力に繋げることができます。先ほどつけておいた印と〇×を照らし合わせてみて下さい。
①が〇の場合、自分が正しく行ったプロセスを「これでよかったんだな」と振り返りながらざっと読んでおきましょう。×の場合で、解くプロセスは合っていて小さなミスで間違えていたら、二度と繰り返さないようすぐに直します。大きな勘違いをして突き進んでいたなら、その問題の受験生全体の正答率と自分の偏差値を比較します。もし正答率が31%(偏差値で言えば55程度のレベル)で自分の偏差値が45であれば、その問題を解き直したとしても難しすぎるので習得には繋がらないと思ってやめておきます。もし自分の偏差値が55であれば、その問題は解けなければいけなかった問題ですので、しっかり解き直しをして次回はすらすら解けるようにしておきましょう。あくまでも、毎回自分の力より少し上を目指す感覚を持つことが大事です。下に偏差値と解けるようになりたい問題の正答率の対応表を示しておきますので参考になさって下さい。
偏差値 解きなおす問題の正答率
30 98%(100人中98人が解ける問題)
35 93%
40 84%
45 69%
50 50%(平均点。2人に1人が解ける問題)
55 31%
60 16%
65 7%
70 2%
②は×でも〇でもつまづいた箇所まで戻りましょう。そして何がネックだったのかを把握した上で、〇の場合であればスピードを上げられるように、×であれば次回は〇になるように丁寧に解き直しをします。
③は〇でも×でも関係ありません。自分の偏差値+何ポイントの難度を直しの対象とするかを明確に示すことはなかなか難しいですが、もうちょっと背伸びすれば解けるなという感覚があれば解き直し、ちんぷんかんぷんであれば放っておきます。いきなり自分の偏差値+10を目指すのは大変ですので、+3ぐらいの範囲の問題の中から少し頑張ればできそうなものを自分のものにしていくといいのではないかと思います。
学校の定期テストで受験者全体の正答率が出ている場合でも同じように直しをしましょう。学校の試験は基本を確実に習得しているかが明らかになりますのでしっかり直して揺るぎない実力をつけましょう。