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ITOMのブログ

星空撮影日記

とてもコンパクトで重宝するスーパーナビゲータだが、5年間

使っていなかったのには理由があって結構デリケートな装置

である。


その1) 経緯台モードで使う時の落とし穴


経緯台モードでは電源を入れた直後に”スイヘイ”を出す必要

がある。この”スイヘイ”が曲者で、最初水準器を持ち出して

地面と”スイヘイ”に設定して使ったところ全然目的の星が導入

できなかった。


マニュアルには明確に書いてあるけれど、この”スイヘイ”は

経緯台の水平に回転する軸と上下(垂直)に回転する軸の

直角を出すことである。


失敗したときは傾いた地面に設置していたので、地面と水平

にした所で直角は全然出ていなかったわけである。


それならば表示を”チョッカク”とか”チョッコウ”とかにして

くれればよいのにと勝手なことを思ったりして。


経緯台の中には最初からこの直角がでるように刻印がされて

いる物もあるが、VixenのHF経緯台にはそれがない。なので

自分で直角を出せるように印をつける必要がある。(写真)
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ここの直角がきちんと出ているかどうかが導入精度に大きく影響

するとの事なのだが、写真のようにHF経緯台は耳軸を支える

アームを斜めにした方が重量級の望遠鏡を載せるときに安定

するので、直角の印がきちんとつけられたか不安になる。


実際、写真の状態で直角が出ているはずなのだが、見るからに

大丈夫?という感じである。


その2) エンコーダはデリケート


これはスーパーナビゲータに限ったことではないと思うが、軸の

移動量(回転角)を計測するエンコーダという装置がデリケート

なもので、角度計測の為の軸が押されたり、望遠鏡を早く動かし

過ぎたりすると計測不能になってしまう。


スーパーナビゲータではこのエラーの発生を示す表示

”ENC ERR"が一瞬表示されて、直ぐに消えてしまうので、

多くの場合、気がつかないうちに導入指示がむちゃくちゃに

なってしまう。


一旦”ENC ERR"が出てしまったら電源をOFFにして”スイヘイ”

から設定しなおす必要があるが、気がつかないことの方が多

いので、導入できなくなったら電源OFFする。という面倒な使い方

を強いられる。


実はこの”ENC ERR"にずっと悩まされており、スーパーナビゲ

ータを使わなくなっていたのだが、どうやら高度軸のすべりが

原因らしい。(まだ 半信半疑だが)

先週は姫路の花北観望会に参加させていただいた。

生憎カメラを忘れたのでまた機会があれば様子を

記録しておきたい。


さて、観望会では雲がかかっていたり、月が明るかった

りすると色々な星を望遠鏡に導入するのが大変である。


観望会に来ているお客さんには、そんなこと関係ないの

で、「まだ~。」とか「早く他のもの見せてよ。」といった苛立

ちの声があがり、冷や汗をかくことになる。


先日の花北観望会では、そんなときに威力を発揮する

自動導入機が多数そろった。自動導入機というのは

星図を記憶してあるパソコンを望遠鏡に接続して、目

に見えない星も、導入できる装置の事といえばよい

だろうか。


写真撮影では目に見えないか、見にくい対象を撮影

する事があるので、ほぼ必需品ではないかと思う。


一方で、からくりが大掛かりになりがちで、階段が

あったり、駐車場から距離があったりする都会の

観望会では腰を痛めかねない。


先日の自動導入機の大集合に影響されて、5年くらい

使っていなかったスーパーナビゲータを現役復帰させ

ることにした。


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コンピューターといっても写真のように手の

ひらサイズで重さも1Kgはないもの。国際

光器で取り扱われているが、自動導入装置

としては驚くほどコンパクトなものである。


その理由は、自動導入といいながら望遠鏡

をモーターで動かすようなことはせず、手動

で動かしながら、目的の星までの距離(角度)

を表示する、いわば電動目盛環であるから。


目盛環のついた赤道儀で使ってもたくさんの

星の座標を記憶してあるので星図を開かなく

ても主要天体を導入できて、電子星図のよう

に使うことができる。


とはいえ、やはりその効果は経緯台(ドブソニアン)

で一番発揮されるのではないだろうか。


銀河合体の第3段はアンテナ銀河
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こちらもL画像10分のもの。肝心のアンテナ

がうまく写っていない。月明かりのない夜に

また挑戦。


-備忘録-

・ 試し撮りで対象が写っていないと思ったら

  画面をピクセル等倍から25%位まで落とす

  =>画面スクロールでは見落とす。今回

     この見落としでえらく時間を喰った 


・ PC接続の都度、SBIGドライバ読み込みが

  発生するのは、ソフトをマキシムにしてなく

  なった。本家のCCDOPSでは、カメラ接続

  の都度XPが「あたらしいハードウェアが見

  つかりました」と宣言してドライバ導入して

  いた。


・ Temma2Mの接続はASCOMにしてもうまく

  いっていない。ASCOM経由では単独でも

  マキシムに認識させられなかったので、

  ステラナビとの相性とも違うようだ。


・下記接続で一応運用できた。

 => USB上段  Temma2M

     USB下段  USBハブ  

              カメラやガイダー


ステラナビとマキシムを同時に立ち上げると、

ポート認識がハングする。また、USB下段に

Temma2Mを接続するとポート番号が変わる

ので面倒。


(手順)

・ステラナビを立ち上げて、導入完了したら

 ソフトを終了。その後マキシムを立ち上げ

 て撮影。


 撮影終了したら、マキシムを停止してから

 ステラナビを開始して対象を導入。


 ステラナビを一旦終了しても、星図上のポイン

 ティングはEM400側から送信されるようで、

 再度キャリブレーションの必要はなかった。 


・上記ではUSBからケーブルを抜く必要は

 なさそう。プログラムの開始・停止だけで

 問題はなかった。


・マキシムを使ってのML-8300のピント出しは

 自分には無理だ!まったくなっていない。

 β-SGRか?

半月が出るまでの数時間を狙い撮影。


今回も段取り悪く、撮影時間が1時間

しか取れなかった。(しかも月の影響

が出始めてから。)


黒眼銀河に続き、銀河合体ものの

子持ち銀河(M51)を撮影


追い詰められた時間の中でL画像10分。

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実は、M51はNikon D70を手に入れて初めて

撮影した対象。想像以上に良く写り感動した。

(フィルム時代はそれこそ何十分もかかっていた)


しかし、CCDノイズや熱かぶりには悩まされた。


下は、D70の後継機として入手したCANON 40D

を使ってISO800で撮影したもの。(露出は2分)

当時の評判通り、ノイズがとても少なかった。

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しかし、2分露出でも目立つノイズはない訳では

ないし、露出時間を伸ばしても、銀河の様子が

どんどん写ってくる訳でもなかった。画面全体

が白っぽくなってしまうのと、ノイズが増えて

対象が埋もれるようになる。


上記とは、鏡筒もちがうので一概には言えない

がML-8300を使うと、デジカメ時代に、苦労して

ダークノイズを除去し、たくさんの画像を重ねて

得たのと同様の画像が、一発で出てくる。

冷却効果は絶大である。


現時点では10分1発撮影でも個人的に、満足

している。

西はりま天文台では、口径2mのなゆた

望遠鏡が運用されている。公開望遠鏡

としては最大のものだそうだ。


これは2年ほど前に撮影した「なゆた望遠鏡」
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一般観望の方と一緒に月や土星を覗かせて

いただいた。


これ程のものになると、その性能を100%発揮

できる気象条件を揃えるのは大変だ。


この日も気流が荒れていて月のクレーターが

ゆらゆらと落ち着かないが、土星は流石の余裕

を感じさせてくれた。


観望会の参加者は100名程度はいただろうか?

盛況である。前回天気に恵まれなかった人の喜

びの声や、てるてる坊主を作ってきてよかった!

といった歓声も聞こえてくる。


私が参加させてもらう一般の観望会でも同じだが

喜びの声が次への原動力につながる気がする


道具は天と地くらいちがうけれど、地は地なりに

感動を伝えられたらと思う。
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