- 不透明な時代を見抜く「統計思考力」/ディスカヴァー・トゥエンティワン

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自分、理系なわけですが高校のときに確率・統計という授業がありまして、これがまた苦手だったんですよ。
ただ、社会人になってから一番ちゃんと勉強しておけばよかったなと後悔したのがこの統計だったりするんですよね。
社会人になって色んな提案資料を書くときにその元データを整理して並べたりするわけですが、よく質問されたのが「これって実績ベースの数値?それとも君の感覚値?」とか言われたりして、やっぱり感覚値だと信憑性が無いわけですから提案が通らないわけです。
エンジニアとしてインフラの増強を提案しようとしても、システムの利用者が増えてきているとか、機能数の増加とかそういうことも実績データを分析した結果をきちんと示さないといけないわけで。
そういったときに数値のまとめ方とか効果的に相手にインプットできる図の作り方とかだけでなく、そもそもの原因の分析の仕方というところに着目できるように統計思考力って改めて大事だったんだなとこの本を読んで改めて思ったりしました。
ただ、やっぱり本格的な統計の勉強をしようとすると色んな数式や手法が出てきて敬遠しがちなんですが、この本はあまりそういったところに突っ込むというよりは、手法の概要は解説しつつも統計を使って世の中の問題を取り上げていて、副題に「小泉改革派格差を拡大したのか?」っていうことであったり、「若者の読書離れはほんとうか?」といったことが分析されていて、新聞やニュースで取り上げられる話題を鵜呑みにするのではなく、自分なりの分析や検証の大切さが説かれていたりもします。
実績ベースの数値を集めることも大事なのですが、それは始めの第一歩なわけで単純にそれを図示して納得しているだけでは場合によっては数値に自分自身がだまされることになったりもします。
その検証をするための手法を知ることで数字の裏にある事実を知ることができますし、逆に世の中にある数字や自分に持ちかけられた提案に対してだまされずに済むんだなと感じたりもします。
そして、統計結果というのは過去のデータを元に並べたものですが、その結果の規則性などから未来を予測するのにも役立ったりもするわけです。
不透明な時代を見抜くという本のタイトルは、統計というものが単に過去の事実を明らかにするだけでなく、その結果からこれからの未来予測に応用ができるんだなということを気づかされたりした本でもあります。
目次
第1章 基礎編 データを見る 1. 生データを入手する 2. データを図にする 3. 専門外のデータはこう読もう 第2章 中級編 データを読む 1. 基本をおさえる - 平均と分散 2. 足したらでてくる正規分布 3. 一を聞いて十を知る - 大数の法則 4. 分けて考えるべき分布 5. 因果関係と間違えるな - 相関 第3章 上級編 データを利用する 1. 未来を予測する 2. 思考を練磨する - オープンコラボレーション 3. 自力で考えることの最大の敵
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