- 人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く/ティム ハーフォード
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経済学など学んだことも無い私なので、読んだときのイメージは当初のものとは随分と違ったもので、もう少しお金の動きやら株式とか、そんな話をまとめた本かなと思ったりしてました。
経済という言葉の響きは、常にそんなイメージを持っていたので、セックスの話やギャンブルの話、結婚の話などが始まったときはかなりびっくりしたものです。
この辺り、原著まえがき書いてあって著者の幅広い興味や視点が伺えます。
私の関心はどこかほかのところに向いていて、株式市場やインフレ率について考えていると思われるかもしれない。だが、もしそうだとしても、それは誤解というものだ。私の視線の先にあるのは、ギャンブラーや売春婦であり、酔っぱらいやギャングである。私はそうした人々を別の視点から見ているにすぎない。経済学者はいつも日常の裏側にある隠れたロジックを探し出そうとしている。
その隠れたロジックというものを日常の生活の中に見つけ出す取り組みをまとめたのがこの本になっています。
人は意外に合理的というのは、この本にまとめられているように色々なデータを人々はインプットとして利用し、より合理的な行動を取るものだということをあらわしているのでしょうね。
「人はインセンティブに反応する」
この本の中で何度も出てきた言葉がその考えを印象付けます。
目次
第1章 日常生活に潜むロジック 第2章 ラスベガス 第3章 離婚は過小評価されているのか 第4章 どうして上司は給料をもらいすぎているのか 第5章 居住区にて 街角で刺されないための経済学 第6章 合理的な人種差別の危険性 第7章 ギザギザ化する世界 第8章 合理的な革命 第9章 100万年のロジック
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