もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら | A Day In The Boy's Life

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海
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だいぶ遅ればせながら読んでみた。

私自身、ドラッカーのマネジメントを読んだことはないのですが、最近読んだ「ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知 」の中でも幾つかの言葉が紹介されていたり、その他の書籍や雑誌でも引用されたりしているのを目にしたりします。

それだけ有名な書籍なわけですが、やはり読破するとなるとそれなりのパワーがいるもんなので、こうしたストーリー性を交えて解説してくれたら読みやすかったりします。


まぁ、そのストーリーというのは多少無理があったり、そんなにうまくいくものなのかと思ったりもするんですが、マネジメントに書いてあることを実践し、成功を収めるという筋書きの中ではそういうストーリーに持っていかないとしょうがなかったんではないかなと邪推したりもします。

「もし高校のときの自分がマネジメントを読んだら」で考えてみると、多分興味を示さなかったかさっぱり理解できなかったんだろうなと思ったり。


野球チームの話なので、野球のルールとかも絡んできたりもするんですが、なんとなく野球そのものをあまり知らない方が、人をどう動かして成功に結び付けていくかって点が俯瞰的に読み取れるかもしれないかなって思ったりします。

これに書いてあるようなストーリーの中のごたごたというのは、職場とかでも結構あるもんですから野球という舞台を取り払って、その人事や人材の教育という点で置き換えて読みやすいかなと。


ドラッカーの言葉というのは1つ1つ凄く心に響くものだったりするんですが、やはり具体的にどう自分の仕事や生活の中で実践していかないといけないのかということがなかなか理解できなかったりもします。

そういう意味では高校野球のチームという舞台の中で、それらの言葉をどう考えて実践に結び付けていくかという点が1つの例として具体的に書かれていて、ドラッカーの言葉とその意味と行動への結びつけという観点で1つのヒントを与えてくれる本かもしれません。



目次


第一章 みなみは『マネジメント』と出会った

第二章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ

第三章 みなみはマーケティングに取り組んだ

第四章 みなみは専門家の通訳になろうとした

第五章 みなみは人の強みを生かそうとした

第六章 みなみはイノベーションに取り組んだ

第七章 みなみは人事の問題に取り組んだ

第八章 みなみは真摯さとは何かを考えた