昔、自分もあんまり出世とかには興味なくて、自分のやりたいことができればいいや、なんて思ってました。
ただ、この年になって新しい人も入ってくるわけで、否応なしに押し上げられるところもあり、出世したとまでは言いませんけど、その頃とは違う立場にいたりします。
上に立つという事への先入観
同僚で、「上流工程をやりたくないから今の地位でいいです」と昇進を断った人がいたりしますが、上に行けばいくほど、面倒な立場に追いやられるというイメージがあります。
上の立場になるとマネジメントという名の元に、後輩への教育や管理などの仕事が増えてきます。
これはどの職種でも一緒だと思いますが、技術系の場合はそれまでの仕事と、上の立場になったそこからの仕事というもののギャップに拒否反応を示す人も多いのではないかなと思ったりします。
技術系の仕事をしていて、物づくりが好きという人がそれを取り上げられて、全く興味の無い世界へ引きずりこまれていく。
それぐらいであれば、出世しない方がいいかな、なんて考えを持っている人もいたり。
私も最初の頃は、そういうのを敬遠してたりもしましたが、決定権が何も無いプログラマレベルだと、どうにもならないことが多いのもまた確かです。
むちゃくちゃな上流のせいでデスマを突入したとしても、その人に文句の一つは言えても、その仕事をやることを拒否しているという矛盾している自分もいたりするわけです。
好きなことをやれると思っていても実際はそうでもないことも多いわけで、実際は単にコントロールされているだけだったりする場合もあります。
だったら、自分が上に立ってコントロールできるようにした方が自分も周りも幸せにすることができるのではないかなと。
上か下かの世界
IT業界の世界って上流工程を取るか、下流工程を取るか、という二者択一しかないところに問題があるような気もします。
上に上がるなら、下の工程はやるなといわれるからこそ、余計に今好きな下流工程にしがみつきたくなる気分になる。
どちらもできるはずなのにその選択肢は無く、「お前はもう後輩を育てていく立場だし、これからはマネジメントスキルを身につけていくことがお前のキャリアパスになるんだ」と、下流工程の仕事自体をすることを許してくれなくなったりします。
致し方ない雰囲気に持っていき、そこに落ち着けることが30歳定年説みたいなものの引き金になっているのかなとも思ったり。
もちろん、やれるならやっても良いという環境もあるでしょう。
ただ、いざ上の立場になると「管理職エンジニアが伸び悩む理由 」に書いたようにやることが多すぎて、下流工程なんてやる時間がないというところもありますし、立場を間違えてその仕事を放置してしまえば、管理がおろそかになり、現場自体があらぬ方向に行ってしまったりもします。
上には上としての仕事が、下には下の仕事があるのはわかりますが、妙にその白黒の領域をつけようとするところがSEの出世欲をなくす一因にもなったりしているのではないかと思ったりします。