自分もアフィリエイトしているので批判的な意見っていえる立場に無いですけど、アフィリエイトという言葉によって、自分たちは巨大な広告ネットワークを作ることに加担させられているのではなかろうか、と思ったりします。
例えばAmazonとか色んなブログにつけられている広告を見ると、特定のサイトだけに広告を載せる以上に情報の爆発的広がりがあるな、と感じたりします。
もちろんアフィリエイトはそれをやっている人にも恩恵があるシステムですけど、その恩恵を本当に受けているのってごく一部の人だけです。
その言葉に乗せられてせっせと広告をブログに貼り付ける作業は、単に宣伝主の情報を広めているという以上のものを生み出してしまっている、と思ったり。
アフィリエイトのメリットを受ける人
実際にアフィリエイトをやっていて、その恩恵に与れる人っていうのは、ごくごくわずかな人なのだろうな、と思います。
以前にどこかで、自分のブログでどれだけアフィリエイトで稼げているか調査した結果が載ってましたけど、中には数十万とかの金額の人もいたようですが、それはごく一部の人でした。
やはりアクセス数が数百程度のブログを運営している人では、ブログを書くコスト以上に見合ったものをそこからもらえることは厳しいと思います。(書く時間でバイトでもした方がましだったりするし)
まぁ、多くはブログを書くことを生活の生業にしているというわけではないでしょうし、お金では得られないこともあったりしますので、それは二の次だと考えている人も多いと思います。
ただ、そんな考えでもちょっとの足しになればいいやと、広告のリンクを貼り付けていくと、その膨大な量がネットに流れていったりします。
そして過去の多くの記事は見返されることが無いので、そのまま放置されることがほとんどではないでしょうか。
それは、すでにアフィリエイト運営会社との契約締結を打ち切ったものも含まれるでしょうけど、テキストリンクの場合はそのプロモーションの情報がいつまでもそのブログ記事の中に含まれたりもするわけです。
アフィリエイトの効果がほとんど無いブログであったとしても、そこを訪れた人はその情報を目にすることはあります。
それが直接的に購買に結びつかなくても、その情報を目に触れさせるという何らかの印象を少なからず与えることもできるでしょう。
また、例え年に数回自分のブログを通して誰か買ってくれた人がいたとしても、一定の金額の売上げが無ければ還元されないシステムもあり、その条件を満たすためにはかなり長い期間、ブログを運営していなければならなかったりします。
途中で諦めたり、いつの間にか更新を止めたブログでは、その恩恵を最後まで受けることなく終焉を迎えるということも多いでしょう。
その他にも、自分のブログを通して広告が見られたとしても、直接的に購買に結び付けようとせず、その情報を一時的にストックして、後日検索したり直接ショップで見てみるということもあります。
小さなメディアが大きなメディアに飲み込まれ、そこでの恩恵もまた別の場所へと移ってしまうということもよくあることだと感じたりします。
アフィリエイトのロングテール
ブログがそのまま放置されて更新されず、ネットの海に漂うことになったとしても、検索エンジンを通してそこを訪れるということは少なからずあったりします。
同様にそこにくっ付いている広告もまた、訪問者の目に留まることになるわけです。
それを通して購買に結びつく確率というのはものすごく低いと思います。
記事と広告がマッチしていないと興味を持たないでしょうし、検索して尋ねてきた人は、何らかの疑問や問題があったから探しているわけであって、そこで何かを買おうと考えているわけではなかったりしますからね。
ただ、そんな1日に1度見られるかどうかというようなエントリでさえ、膨大なブログの数と記事からすれば、ものすごい量の広告になりえるわけです。
日の光を浴びているブログからだけでなく、今はその役目を終えたブログでさえ、その広告の一端を担っているとなると、アフィリエイトのロングテールや~、なんて思ったりもします。
古い情報も含めてネットでは膨大な広告が流れている。
それは、過去に自分たちが「今の恩恵」を受けるためにやったことが、過ぎ去り記憶からなくなったとしても、その広告だけはきちんと働いてたりするわけです。
アフィリエイトの恩恵を受けることなく、その言葉によって作られた膨大な量の広告ができていることと、ブログ主の意思にかかわらず、その広告だけが活きつづけるというところが、ネットの中で膨大な広告ネットワークを形成しているのかなと。
今思えば、アフィリエイトって言葉はなんだがアフィリエイトを運営する会社にとって随分と都合のいい言葉であるんだなぁ、と思ったりもします。
まぁ、その言葉の誘惑に負けて、多少の足しにでもなればいいやとやってたりもしますけど、裏ではそのメリットを自分が受けるとる以上のものが働いているんだなぁ、と感じたりしました。