機械的にまとめるってなんだろう | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

機械的にまとめることが出来たら人間必要ないのさ @ 最終防衛ライン2


自分がまとめサイトに求める事は、重箱の隅をつつくような情報だったりもします。

「普段気にしていなかったけど、そんなのもあるんだね」という具合に。

確かに「1万円以下で評判の良いワーキングチェア 」をAmazonで調べてみるのも一つの手ですが、それはAmazonが知りえている情報という事です。

最終的には、そこで買うかもしれないけど、Amazonが教えてくれないワーキングチェアにはこんなのもあるんだよ、っていう情報が知りたかったりもする。


まとめサイトに載っている情報では、そういうの大体はAmazonでも載っていたりもするんですよ。

ただ、自分で調べもしないからそういう先行意識がなくて、「へぇ~そうなんだ!」って感心してはてブにいれたりしてしまいます。


ここまで書いてみて一つ思ったことは、例えばそれが誰かにとって当たり前のことでも、自分にとって初めてのことであれば、それも一つの重箱の隅である事に変わりないといえるのではなかろうかと。

そんなのAmazonで調べたらすぐに出てくるよ、という情報でも多くはそんなこと普段から気にしないから、調べようともしない。

だから誰かがまとめてくれた情報をありがたがって重宝したりします。

でも、それがダメな事ではないと思うんですよ。

何にせよ情報なんて無限大にあって、何時何処で自分がそれにふと興味を示すかわかりませんので、それが一つのきっかけになったりはしているわけです。

少し冷たい言い方ですが、単純に自分の知識の隙間を埋めるだけの補完する要素と考えるぐらいで良いのではと思ったりします。


あと、はてブの数とかは、色々な想いをもってブックマークしている人がいるから、それ自体が良い記事かどうかの判断にはなり得ないところがありますよね。

はてブついても「これはひどい」ってタグ打たれても・・・となりますし、後でやるからブックマークする人もいれば、やらないけど記事がいいから相手をたたえる意味でブックマークする人もいる。

やたらとまとめ系の記事がホッテントリに持ち上げられたりしていますので、そういうのが目に付くのですが・・・。

(FireFoxのアドオンの話題なんて、もうお腹いっぱいって感じですし・・・)


こういうのって、技術のチカラじゃどうにもならないのではというのは、同感です。

検索エンジンで調べて完璧に出てくるようになったとしても、それってエンジンの判断であって、自分に合うものとは限らなかったりもします。

値段順とか、評判順とかでソートをかけられたとしても。

例え、個人の興味や指向にあわせて検索結果をカスタマイズしてくれたとしても、他人に流されやすい人であれば、他の意見を聞きたくなってしまい、そこで自分の考えがねじ曲げられてしまいます。


・ 私は赤が好きだ

・ 今の月収を考えると、予算は3万円以内

・ 身長が高いから椅子も高めがよい

・ 肘掛必須

・ 腰が悪いからリクライニング機能も必要


という個人情報から導き出されて、あなたに最適な椅子は「○×社の椅子」です、って結果が出たとしても、今度は「○×社ってどうよ?」という考えが頭をよぎります。

検索エンジンでは、信用調査まで行ってくれませんし。(そもそも検索結果は金で買えたりもしますから)


最近のGoogleでは、新しい記事ほど優先的に出すというロジックが働いているらしいですから、これでは古きよき情報の優先度は日に日に落ちていきます。

これって、結局のところGoogleも「古きよき情報は、誰かによってネットに再び挙げられる」ということを意識してのことなのかなぁと思ったりもします。

忘れた頃に、誰かが古い情報を差も新しい情報として投げてくれるからそれをキャッチアップするだけでよいって、それはそれでより人間らしい判断なのかもって思ったりも。


一ついえることは、人間自体が機械的にまとめるという行為ができない以上、システムでもそれを実装する事は不可能なのではないかという事。