第1回 プログラムは「どう書くか」の前に「何を書くか」 / @IT自分戦略研究所
私はだいぶ前から、エンジニアとしてのど真ん中ストレートな道を突き進むというのはあきらめているところがあります。
それは、エンジニアとして技術で勝負し、世界をアッと言わせるようなプロダクトやサービスを世に出すというものですが、入社2年目ぐらいの時に「上には上がいる」と痛感したその時から、自分には難しいかもしれないと思っていました。
なんだ情けないと思う人もいるかもしれませんが、そういった世界を興奮と歓喜で満たす事ができるエンジニアというのは、日常をそれにどっぷりつかって人生をささげるというところまでできる人たちです。
そう考えると自分はそれほどのそれにのめりこめないかもしれないという気持ちが強かったわけです。
そこで、梅田望夫氏曰く「けものみち」を行く事を決めたわけでした。
今でもどこかでテクノロジー指向の願望というは強くありますが、B級エンジニアとしてその道を進んだとしても、その先が見えているのがなんとなく自分で見えてしまっているところがある。
ただ、飯を食っていくには何かで収入を得ないといけませんし、B級エンジニアがそれに相応しい仕事を取っていったところで、その収入もまたたかがしれてます。
テクノロジー分野でのスキルがB級であれば、何かをプラスしないとその他のエンジニアの人には太刀打ちできません。
Bプラス、あわよくばA級エンジニアと対等に肩を並べるにはどうすればよいのかというところで、その他の分野での生きる道を模索しだしました。(今でも模索中です)
じゃあアイデア勝負だという事にもなりますが、確かにちょっとしたアイデアだけで世に広くサービスを立ち上げることもできます。
TVで取り上げられるネット上のサービスなんかはそれほど複雑なプログラミングスキルが無くともできてしまうものも多くあります。
しかし、そういうのは一過性のものが多いですし、長く使われるサービスを構築するには、高尚なアイデアとスキルが求められてきます。
しかも、今の時代に求められるそれは、数年前のそれと比べてとてつもなく高いものです。
ネット上のサービスを見ても、動画は見れるは画像は編集できるは、クオリティの高いものがフリーで使う事ができるものがごまんとあるわけです。
そういったアイデアたちに立ち向かわなくてはなりません。
エンジニアとしての限界にぶつかった後の道を考えてみると。
・ テクノロジー指向で、それに人生をささげる
・ テクノロジー+αを見つけて総合力で勝負する
・ テクノロジー分野をあきらめて、溜め込んだ知識と経験で他の分野で道を開く
・ まったく無縁の職を探す
自分の中にあるエンジニア像というのを一度取り払ってみて、考えてみると幾らでも道はあるわけですよ。
変に周りに感化されて、固定観念を持つとはまってしまいます。
それが楽しいか、自分の望むものかというのはまた別の話として、一旦横においておく。
そういった不確定要素をまず考えてしまったら、周りの道が全て閉ざされてしまいます。
で、冷静に考えてみて、その不確定要素をプラスしてみたときに、そのぶち当たっている壁を越えるだけのものかどうか。
超えるなら突き進めば良いし、超えなければ超えないけれどそのギリギリのラインで妥協するとか。
限界という壁を作るのは、そんなところからではないかと感じます。
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