そういう経験ないでしょうか。
もちろん、Webサイトをデザインするには、サイトのコンセプトをイメージどおりに作り上げるデザイナーという職業の人がいて、そこにも様々な技術や才能がいることはわかっているので、一介のプログラマがデザインという言葉を簡単に口にしてしまうと、「お前にできるの?」とか「デザインの何が分かってるの?」って目で見られる事はなんとなく分かります。
そして、一介のプログラマが作ってみせるデザインというのは、本物のそれとは程遠く、技術的な側面に偏った多少独りよがりなものが多い事もわかります。
ですが、特に業務系のアプリケーションが中心の、社内のシステム構築などでは「デザインをする役割の人」がいないことが往々にしてあります。
そして何よりも問題なのは、そもそもデザインというのはシステムを作り上げていく上で、必要不可欠な要素なのにそれを担当する人がいないことを良いことに、誰もその言葉を口にしない事がまかり通ってしまっているという
ことです。
結果、アプリケーションの使い勝手は全部ばらばら、画面レイアウトや色使い、ボタン配置やその役割が異なっていることは当たり前で、メッセージのフォーマットすら統一されていない、というシステムたちができあがってしまいます。
デザインを気にしていない人の多くは、ユーザーの声を意識していません。
ですので、ユーザーが自分の期待通りに動かせないシステムを使う事のイライラを理解しようともしていません。
※ ユーザーインターフェースの重要さについては、「Joel on Software 」に詳しく掲載されています。
なので、プログラマがデザインという言葉を口にした時に、「お前にできるの?」という冷ややかな目で見るのではなく、その要素をどう築き上げるのかという問題提起だと捉えて、適任者にその役割を与える事をしなければなりません。
少なくとも、このデザインという要素を無視するという事で起こっている、多くの弊害というものをもう少し周りは意識すべきだと感じます。
例え、デザイナーというそれに特化した役割の人をいなくとも、それを多くの人が意識する文化を作る必要性はあります。
プログラマだろうとシステム運用者だろうとヘルプデスク担当者だろうと、デザインという言葉を口にすることはむしろよい傾向だと捉え、利用者にとっての最善のデザインというものが何なのかということを、もっと議論するべきではないのかと感じます。