1000px弱時代のWebデザイン @ ZAPAブロ~グ2.0
私はデザイナーではなく開発側の人間ですが、意外とこの画面サイズというのは気になるものです。
社内システムを構築する場合、多いのが申請や統計データをずらずらと画面に一覧表示するというような機能。
この際に、表示したい項目が多くなればなるほど横幅が必要になってきます。
ですが、横のスクロールと言うのは嫌われるもの。
なんとかそのサイトの規程の横幅に収まるように、項目を入れ子にして縦に並べてみたり、最低限の項目だけしか表示せずに画面を分けて詳細表示したりなどの工夫を取ったりしています。
私が担当する社内システムのデザインの規定は800×600。
5年ほど前からこの幅に合わせてシステムをデザインしてきましたけど、こういった記事を見るとそれにこだわる必要がなくなってきたのかなと思います。
なぜ、800×600の幅のデザインになったかと言うと、
・ 当時はノートPCの解像度はそれほど高くなかった
社内で割り当てているPCで、そのサイトが正常に見えない場合、「仕事しなくて良いって事?」なんて嫌味を言ってくるユーザーもいたため。
・ 目が悪い人への配慮(文字を大きくして使用している人)
の2点が主な理由です。
が、正直なところ社内Webシステムと言うのが当時それほど主流でもなかったため、あまりこういったデザインを気にしていなかったという感じではあります。
社内システムの場合、あまりデザインに自由がききません。
1つは、見た目重視より機能性重視であること。
格好いいより、使いやすい、分かりやすいことが重要になるわけです。
JavaScriptでガチャガチャとメニューが出てくるより、左にで~んと固定している方が好まれます。
(PC初心者や年配の方の意見を総合すると)
2つ目は、統合されたシステムが多い事です。
社内システムを構築す場合、あっちこっちにサーバーを立てて作るよりは、社内ポータルなど窓口となるシステムを通した利用が多くなります。
こうした場合に、そのシステムだけに特化してデザインを変更することが難しくなります。
最後に、専任デザイナーがいないという点です。
絶対にいないというわけではありませんが、社内向けシステムの構築に、専任のデザイナーを配置している企業はそんなに多くは無いのではないでしょうか。
大体は、開発者が済ませてしまいます。
ですので、デザインの自由がきかないというより、デザインという概念があまり存在しない、またはデザインの幅がないという点です。
もう一つ、このWebデザインの幅に関して、社内で気になるのがInternet Explorerにある検索窓(IEの左脇にGoogleなどの検索ボックスを表示させておく機能)を表示して利用している人が多い事。
これをされるとその分、幅が取られますから今回のようなデザインを規定することが難しくなってきます。
恐らく、社内で利用する場合は業務で検索する事が多いので、予め表示させておいた方が効率的と考える人が多いからでしょうか。
そういったことを考慮するなら、社内ポータルの中に外部検索エンジンにつながる検索ボックスを用意しておくとユーザーの行動を少しはコントロールできるかもしれません。
(最近のブラウザでは上部に検索ボックスを配置したものが多いですが)
話を戻し、デザインの基準が変わると言う事は、システム自体の幅も広がってくる事を意味しますので、これからの社内ステムも文字通り「幅」を持たせる事が出来るかもしれませんね。
2008.04.25 追記
有名なサイトの画面サイズ情報を集めたエントリが話題になっていました。
今webサイトは幅何pxで製作されているのか @ Liquid Paper Clips
こうみると1000px弱時代のWebデザインというのは的を得ていることがよくわかります。