もし、自分の部下を成長させたいのであれば、業務の指示を与えるだけでなく、その人が自由にできる時間を1日に少しでも与える事を許可した方が良い、最近そんな事を思いました。
確かに経験はその人を大きく成長させるものですが、何でもかんでも詰め込んだところで、その人の頭には入ってきません。
本を一度読んだだけで内容を理解し、それが行動に移せる人はそうはいません。
私は、本を読んだら、その数週間後にもう一度読み返します。
一度目では本の世界に入り込むため、読み終えてみると概要は捉えているものの、詳細な内容まではほとんど覚えていません。
二度目に読んだ時は、その概要が頭に入っているため、各章の細かい内容について一つ一つ考えながら読むことができます。
このように、その経験を消化するための時間が必要になるわけです。
幾ら経験をつませたいといっても、次々に業務を与え自分でその経験を消化する時間をもてなかったら、それらの経験は、新しい経験によって上書きされ全て藻屑と消えてしまいます。
こういった場合、その人は大体同じミスをします。
ミスをしたからといって怒鳴っても、その過去の経験を消化できていないので、何故ミスをしたのかがわかっていないわけです。
大事なのは、そのミスをした経験をきちんと本人に気づかせてあげること。
そのためには、考える時間が必要です。
品質管理でよく使われるPDCAの管理サイクルでは、Check(確認・評価)とAct(対処・改善)のステップが重要になりますが、それぞれ「何か問題が起きていないか」、「どこが悪かったのか」を調べる時間が必要になります。
個人の業務の対応能力も同じで、確認すること、そして改善することの為の時間が要ります。
個人の時間は、その人の業務をコントロールする立場にある人が与えてあげる事がベストでしょうけど、そうそう気を使う上司や、それが習慣となっている恵まれた環境にあるとはいかないものです。
ですので、自分自らがそういった時間を取る方法も身に付けておく必要があります。
それは、「仕事において重要な時間軸の考え方 」でも書いたように、自分個人の絶対軸で業務時間を考えるのではなく、それを頼んだ人、その業務の関係者など相対的な軸で考えてみると比較的時間を確保しやすくなります。
Googleでは、自分の時間を業務以外に使う事を許可していると聞いた事があります。
それが、経験の消化や新しいアイデアを生み出すための貴重な時間になっている事は、Google自体を見ればよくわかることです。