夢をかなえるゾウ | A Day In The Boy's Life

A Day In The Boy's Life

とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

夢をかなえるゾウ


間違いなく良書である。

巷に溢れる成功体験本の中で、これほど具体的にその考え方かつ「行動」を分かりやすく書いた本は今後を探しても無いのではと思うほどに。

しかも面白い。

面白いと言うのは感心するという意味でなく、笑えるという意味でです。


私が水野敬也氏を知ったのはオシャる技術 からです。

その後の、ウケる技術 の本の出版、ウケる日記 のエントリなど続けざまに楽しませてくれるその文章から、お笑いのセンスは特異なものを感じさせてくれます。


何故、成功体験本という一般的な考えで言うと真面目で堅いイメージのあるジャンルの本が面白いのか?

それは、この本が氏自身の成功体験を元にした本ではなく、氏自身の成功への考え方を物語として組み立てているからです。


主人公は何処にでもいるような普通のサラリーマン。

ある日この主人公が、とある金持ちの誕生パーティに参加し、そこで垣間見る華やかな世界への憧れと嫉妬から深酒し、以前インド旅行で買ってきたゾウの置物に愚痴りだします。

目が覚めるとそこに立っていたのは、そのゾウ自身。

もう一人(?)の主人公、ガネーシャです。(ガネーシャは人間の体、像の頭を持つインドの神様です)

しかし何故か関西弁・・・。


そこから成功を夢見て、関西弁を喋るへんちくりんな神様に教えを請うサラリーマンと、成功への道のりを上から目線で教えだすゾウの二人三脚の物語が始まります。

このガネーシャ。過去の偉人たちは全て自分の教え子だと言い、成功者の考えとは如何にという点を、その偉人たちの名言、行動を論拠として主人公に教えます。


ここまでは良くある成功本でもある組み立て方です。

温故知新。

過去の成功体験者からその考えを学び、そしてその考えに至るプロセスとその理由を解説すると言うもの。

しかし、この本のもう一転の魅力は、その考え方を持つに至る具体的な行動を記されていると言う点です。


この本の面白ところは、本の各章でこのガネーシャが課題を出してくると言う点。

その課題には具体的に何をしろと書かれています。


例えば、第1章では


・ 靴をみがく

第2章では


・ コンビニでお釣りを募金する

第3章では


・ 食事を腹八分におさえる

となっています。


この何処が成功者への道のりとなりえるのか。

それぞれの理由は、こう書かれています。


夢をかなえるゾウ 第1章


ええか?自分が会社に行く時も、営業で外回りする時も、自分がカラオケ言ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分を支えてくれるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!


夢をかなえるゾウ 第2章


ええか?お金いうんはな、人を喜ばせて、幸せにした分だけもらうもんや。せやからお金持ちに「なる」んは、みんなをめっちゃ喜ばせたいておもてるやつやねん。
(中略)
世の中の人を喜ばせたいっちゅう気持ちを素直に大きくしていくことが大事やねん。そやから寄付すんねん。
自分はとにかく人を喜ばせたいし、助けたい。そういう人間になることや。


夢をかなえるゾウ 第3章


ま、腹八分はささいなことに見えるかもわからんけど、これ、今日からずっとやってみ。食べたいと思ても腹八分で必ずおさえるんや。そうやって自分で自分をコントロールすることが楽しめるようになったら、生活変わってくるで


どれも納得しないでしょうか?

こうして主人公はガネーシャの小言を聞きながらも、現実的にできる範囲の課題をコツコツとこなしていきます。

このガネーシャの関西弁がまた絶妙で、コントであるような掛け合いをみせながらも、ゾウの神様と言う非現実的な路線からか途中でお釈迦様まで出てきたりもします。

時には大笑いし、そして時には感心し、そして最後はほろっとくる。


この本には自分を変えてくれる希望が詰まっているといっても過言では無いかもしれません。

しかし、この本でガネーシャが言っているように読んで頭に入れるだけでは何も変わりません。

その頭に入れた考えを始めて行動に移してこそ意味のある事。

そのための具体的な行動が書かれている本書はそういう意味で良書だと感じたわけです。


「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」


そうガネーシャに言われた時。あなたは今の行動を変える事ができる自信と決意はあるでしょうか。