東大のこと、教えます―総長自ら語る!教育、経営、日本の未来…「課題解決一問一答」
別に東大に興味があるわけでもないのですが、東京大学総長ともなる人の頭の中がどのようなロジックで組み立てられているのか興味があり、買った一冊。
内容は全てQ&A形式をとられていて、その質問に対して東大総長の小宮山氏が丁寧に答えています。
ただ、丁寧にだけでなくその回答に対する、自身の根拠も添えて述べられています。
私の上司にも東大卒の人がいますが、その人のすごいと思えるところは豊富な知識でも、難しい言葉を使いまわすところでもなく、分析力。
自分が考えている範囲よりはるかに大きな範囲で物事を見ていて、それらをよく吟味した上で結果を出してきます。
その人と話すと、物事の新しい一面を発見できとても面白いと感じます。
ただ、あまりにも理路整然としすぎていて人間味にかけるところがあるんですがね。
この本に書かれているQに対する回答もそれら幅広い視点から根拠をいくつかピックアップして述べています。
どの回答もなるほどと思えるもの。
面白かった質問の一例
・ どうすれば世界における日本の地位があがりますか
・ 高齢化による医療費の高騰は、止められないのでしょうか
・ アメリカにあこがれる若者は多いですが、それほど素晴らしい国なのでしょうか
・ 東大に時価総額があるとしたら、トヨタより大きいでしょうか
・ 協業してみたい!と思う経営者がいますか
など。
どの回答にも分析の結果、自身の根拠がはっきりと述べられています。
どの回答にも共通して感じることは、数字の使い方(数字のセンス)がうまいということ。
人にわかりやすく説明するには、数字で示してやることというのははっきりしていることです。
この本のほとんど全ての回答において、その根拠となる「数字」が出てきています。
この数字があるから、こうした方がよい。
こういう統計結果になっているから、こういう風にしなさい。
多分全ての回答でなるほどと思ってしまうのは、その数字の魔力によるものかもしれません。
そういったところを感じて読んでみるのも面白いかもしれません。