そろそろ帰ろうかと言う頃、電話が一本なったので代理応答をしました。
PCの調子が悪いので見て欲しいとのこと。
こんな遅くにヘルプデスクの電話を受けるなんてついてないと思いながらとりあえずPCを持ってきてもらいました。
症状としては、電源が急に落ちそれ以来PCが起動しなくなったとか。
これは・・・もしかしたら重いかも・・・と思いながら電源ボタンを押してもやはり起動しません。
電源周りがおかしいのかと思い、ノートPCだったため一度バッテリーを外し挿しなおして電源ボタンを押すとあっさり起動。
持ち込んだ方も安堵の表情と「さすが」と褒めちぎられました。
実際は、バッテリーの抜き差しをしただけなんですがね。
ある程度ハードの知識も持っていれば、どこが悪いのかと言う予想がついたりします。
もちろん物理的な損傷の場合は、手のうちようが無いわけですがある程度試せる事は試してみると言う事ができます。
そういったカンが働かない人から見れば、凄かったのかもしれません。
こういった社内のヘルプデスク業務は情報システム部の仕事となるわけですが、情報システム部に求められる事と言うのも、数年前と比べ大きく変わってきていると感じます。
先ほどあったようなヘルプデスクの話は、私が入社した当時(2000年頃)はかなりの需要がありました。
ハードもソフトも今と比べるとまだまだ安定していませんでしたし、PC自体が企業に当たり前になりつつあるも、そういった知識を学んで入社してきたと言う方は割合的にそこまで高くなかったことが要因だった気がします。
その頃の、私がいた情報システム部のお仕事はかなり泥臭い仕事が多く、ビルのLANの配線や先ほどあったようなハードのトラブルに対しても、PCの中を開けては掃除をしたり、ウイルスが蔓延すれば一人一人のPCを隔離して、駆除ソフトを入れて対処していくと言うような感じでした。
ある人に聞くと、私たち情報システム部の人間が大勢でフロアに現れるととんでもない事件がそこで起こっているのではないかと思っていたそうです。
私たち自身もトラブルバスターなどと気取りながら、泥臭い仕事ではあるもののどこか楽しく仕事をこなしていました。
時は過ぎ、ハードやソフトがより安定するようになりました。
特に、社員が利用するアプリケーションにおけるユーザーインターフェースは大幅に改良が進んでいきました。
(PCに依存するアプリケーションから、リッチクライアント という言葉に代表されるようにWebに依存するアプリケーションでも大幅にユーザーの使い勝手が向上したことも要因だと思います)
これは、誰かに聞かなくてもある程度自分で対処ができる事になったことも意味します。
情報システム部門自体へのヘルプデスクの問合せも一時に比べると、件数は少なくなっている気がしますし、何よりもPC自体が家庭にも一般的になりそれに触れる機会が多くなったためある程度の知識を皆が持ち始めたこともその一つだと思います。
昔は、PCが調子悪くて直したり、システムを開発してみたりで重宝がられた情報システム部もその存在意義がそれだけになると言う時代は終わり、社内にとって有益なシステム投資とは何か、社内の業務における問題点を洗い出した上でどのようなシステム化施策につなげるかなどもとめられてくるものが変わっています。
あの頃を少々懐かしみつつも、そこで自分の存在意義を見つけるために、これからも貪欲に社内のユーザーに何ができるかと言う事を考えていきたいと思います。
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