【PHPウォッチ】第33回 “PHP版Ruby on Rails”symfonyフレームワーク1.0正式リリース!
昨今の開発では、その工数の短縮や保守性をあげるため、こうしたフレームワークを導入するケースが多く見受けられます。
Symfonyは、この1.0版がリリースされる前から多くの注目を浴びてたわけですが、このリリースによりフレームワークの勢力図とPHPのシェアに変化がでてくるかもしれません。
まず、フレームワーク自体ですがSymfony以外でもPHP5を対象にしたフレームワークが多数存在しています。
しかし、これといった人気が集中するフレームワークも存在していない事も確かです。
こうしたキーになりそうなフレームワークの登場により、PHP自体が再び活性化しそうな気がします。
(個人的な意見ではPHP5の登場からあまりPHP自体に元気が無いようなきがしていたので・・・)
PHPウォッチの記事に記載されているように、Symfonyの長期のサポート宣言も業務用途で使用するためのアプリケーション開発では心強いものになります。
Symfonyはエンタープライズ分野での利用を想定されていることも特徴で,バージョン1.0は“enterprise”リリースとして長期間(数年もの間)メンテナンスを行うことが宣言されている
しかし、この後にはPHPフレームワークの本命と言われるZend Frameworkがリリースされる予定になっています。(公式サイト によると5月ごろ)
これがリリースされるとSymfonyとZend Frameの一騎打ちとなりそうな様相です。
しかし、こうした大規模なフレームワークは、問題点も抱える事が多い(肥大化しすぎてライトウェイトのよさが薄れるとか)ので、その他のフレームワークもシンプルさを売りにして伸びてくるかもしれませんね。
次にPHPのシェアについてですが(これは他のプログラミング言語とのシェアではなく、PHP内のバージョンのシェアについてです)、以前書いた「PHPのロードマップとシェア 」でPHP5自体のシェアがPHP4のそれより圧倒的に低いと言う数値になっていました。
理由としては、バージョン間での互換性がありませんし、PHP5事態に移行するメリットがあまり感じられないためではないかと予想しますが、こうしたフレームワークの登場により、重い腰をあげる開発者も多く出てくるかと思います。
これからの1年がPHP自体にとって大きな変革期になるのではないかと思っています。