システム開発を例えると?【業務設計編】 の続き。
設計で「絵を描く」作業ができました。
ですがこれで完成ではありません。あくまでパズルですので「絵を描いた」=「システムが完成」
と言う事ではありません。
ここで書いた絵はあくまでパズルの見本となる絵です。
その絵を見てパズルを組み立てていきます。
次にやる事は、パズルの「材料」を決める事です。
実際のパズルでも材料は様々なものがあります。
木でできたものもあれば、丈夫な紙でできたものもあります。鉄で作る事も可能でしょう。
これらの材料は、システム開発においてはインフラ部分になるかと思います。
つまり、サーバーやOS、プログラミング言語、ネットワークの構成などなどです。
紙という安い材料で作る事もできます。ですが、水に濡れると壊れてしまう事があります。
少し値ははりますが、鉄で作る事もできます。ですが、一度作ると変更が難しいという事にも
なったりします。
それぞれの材料の長短がありますので、「絵を描く」(設計)段階でどのようなものに
絵を描くのか。その材料に対して、今回の絵が描けるのかということもあわせて考えて
おかなければなりません。
先に材料が決まっている場合もあります。
「今あまっているこの材料で、新しいパズルを作りたいんだ」という要望が出てくるかもしれません。
(つまり既存システムの改修やその環境への新しいツールの導入など)
材料が決まっている場合、そこに当初予定していた絵を描くことが難しい事もあります。
今回利用できるLinuxという材料にWindowsOfficeと連携するシステムを構築すると言う事は
そもそも不可能に近いことです。
鉄に絵の具で絵を描くことはできません。できて絵の具風な絵を貼り付けると言うような事です。
このように、「絵を描く」事と同様に「材料を選ぶ」と言う事は大事な設計の一部を担っていて
それは大きくパズルのでき(=システムのでき)を左右する事になります。
そして、最後に「ピース」を作成しそれを組み立てていきます。
システム開発を例えると?【開発編】 へ続く。
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