- 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方/竹内 薫
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IT系の本ではないですが・・・。
世の中のほとんどは仮説だらけで動いていると言う、今までの固定観念を取り払ってくれる一冊です。
冒頭には、飛行機が飛ぶ仕組みも実はよくわかっていないという事がかかれていたりします。
(揚力で飛ぶと言うのは一般的に分かっている事ですが、揚力が発生する要因が未だ不明だそうです)
科学の世界では、まだまだ世の中にある膨大な未知を解き明かすために、常に仮説を作って解き明かしいくそう
です。
システムの中の世界では、仮説と言うものはありません。(※)
システムは、人間によって打ち込まれた命令をただ淡々と処理するだけですから。
その中に、不可思議な事象は起きないはずです。
システム内に組み込まれたいくつもの命令が、混ざり合って思わぬ動作をすることはありますが、これもシステムが
淡々と順番に命令を実行した結果にすぎません。
※ この本に書かれている内容から言って、この考え自体が固定観念を持っていることになるのかもしれません。
ですが、そのシステムを開発・運用する側にとって仮説と言う概念は重要です。
例えば、システムの問題を特定するための検証やデバッグ作業。
デバッグでは、この部分まではプログラムは正常に動作しているだろうとかの仮説の元ブレイクポイントを付けて
みたり、その時の各変数の内容を参照してみたりします。
その繰り返しで問題を解決していくわけです。
私たちは、誰からか教わったかも覚えていないところで、「それはそうなんだ。そういうものだ。」と考えを固定して
生きています。
逆に言うと考えを固定しないと日常では生活はできません。
(あらゆるパターンを考えて行動をすることは不可能ですし、考えられても判断ができません)
ただ、仕事の世界ではどうだろうと言うところがあります。
固定観念を持たず、色々な広い視野、可能性を持つ事は仕事の幅を広げてくれます。
最後に、このBlogを書いている「私」というのは存在する人間なのでしょうか?
アメブロの中に潜むAI機能がせっせと記事を書いている可能性は無いのでしょうか?
AIなんてまだ世の中に無いという考え自体が固定観念なのかもしれません。
あらゆる可能性を捨てないと言う事は、そういうことにつながりますのできりが無くなる
部分はありますが、新しいものはそういう柔軟な発想から生まれるものかなと感じました。