Blogが世の中で流行りだして3年ぐらいが経ちましょうか。
最近の流行のWeb2.0という言葉を題材にした本の中には、このBlogが取り上げられる事例が
多いですね。
Web2.0という言葉の意味自体は非常に曖昧で、何かの技術をさすわけでもなくいくつかの
法則や定義に従えばWeb2.0だ!というような感じです。
自分なりにこの言葉を解説するとしたら3つのキーワードを使うでしょう。
- Blog
- Amazon
最後の2つが抽象的なサービス名ではなく具体的な会社名を出しているのはそのサービスの
代表格であると考えているからです。
もっと噛み砕いていうと、
インターネットにつながる誰もが情報の発信ができ、その情報を共有する事ができる(Blog)
そして、その共有した中から自分の価値を他人の価値と結びつける事ができ、購買の連鎖が
発生する(Amazon)
それら共有をサポートする意味で、情報と利用者を強く結び付けさせる(Google)
という感じでしょうか。
(これらがWeb2.0だといいたいのではなく、それらのサービスを提供する代表的なもので
説明する際にわかりやすいものだとしてピックアップしています。)
また、最近読んだ神田敏晶氏の「Web2.0でビジネスが変わる」という本の中で
「ユーザーから見たWeb2.0 5つの法則」としてWeb2.0を下記の5つの法則で説明しています。
第1の法則
いつでもどこでも使える
第2の法則
「共有」から価値が見つかる
第3の法則
企業からユーザー主体へ
第4の法則
趣味は実益を兼ねる
第5の法則
マスとニッチの関係が変わる
さて、先にあげた3つのキーワードはこれらの法則にしたがっていますが、今回はBlogについて
この法則との関係、そして更なる進化の余地を自分なりに考えたいと思います。
- いつでもどこでも使える
これはBlogの世界じゃ当たり前になっていますね。インターネットに接続できる環境であれば
携帯からでも記事の投稿が可能となっています。
またOSやブラウザ(中にはそのBlogを利用するために必要な技術に対応していないブラウザ
も存在しますが)に縛られずに記事を閲覧・書き込みをすることができます。
- 「共有」から価値が見つかる
これこそがBlogの本来の位置づけでしょう。
様々な情報を自分なりの考えで発信する。そしてその価値観が合う者同士が結びつきコミュニティを
形成する。
第3~第5の法則のベースになっているのはこの共有というものありきだと思います。
- 企業からユーザー主体へ
特にBlogというものの出現により、ユーザーから自由に情報を発信できるようになった事で、
今まで企業が一方的に情報をユーザーに与えているという関係が崩れました。
ユーザーは、手に取ったモノや受けたサービスの感想をBlogに書き込み共有しだします。
企業が出す、良い面ばかりの情報だけでなく、ユーザーが主体となるとネガティブな面の情報も
共有されます。
ユーザー自身が望んでいる事は、このバランスだと思います。
何ができるの?何ができないの?、何が良かったの?何が悪かったの?
それらを把握してそのモノを購入する、サービスを受けるかどうかを判断したいのです。
こういった意味で、主導はユーザーに移行しつつあるといえます。
- 趣味は実益を兼ねる
Blogに記事を書くという事自体が趣味という人も多くいるでしょう。
また、最近ではアフェリエイトという言葉があるように、自分の購入したモノのレビューを書き、
それを見たユーザーがそのモノを購入してくれたら紹介した自分自身に利益の一部を還元
してくれるというサービスがあります。(このアメブロでも9月に始まるみたいですが)
これだけでなく、人気のあるBlogではそこを訪れてくれるユーザーが多いため、各企業がそのBlogに
表示する広告に高い価値を見出してくれたりもします。(広告による収入)
このBlogを書く趣味自体が、アフェリエイトや広告による利益の享受と結びつける事ができるわけです。
- マスとニッチの関係
ロングテールという言葉の解説をするときによく使われる言葉ですね。
流行の商品と廃れた商品。同じ商品でも企業は流行の商品にもちろん力を入れます。
しかし、先にあげたユーザーによる共有ではもちろん廃れた商品の共有も含まれます。
この共有により廃れた商品が息を吹き返す事があるという現象が発生しています。
少し前に買ったXXだけど、他の同じ商品と比べると機能的には劣るけど、○○をするだけなら
これで十分!
なんて紹介により、(もちろんこれだけで他の新製品を追い越すような爆発的ヒットには結びつかない
でしょうが)以前に比べて売り上げが上がるという事はあるでしょう。
これもユーザーが主体となって情報を共有するという現象に牽引される事象でしょう。
商品のレビューは新製品のみ行ってくださいなんて企業はいえないわけですから。
ここまで、神田敏晶氏が提唱しているWeb2.0の法則とBlogの関係を見てきましたが
これらの法則の根本となるのは、第2の法則である「共有」から価値が見つかるという法則では
ないかと思います。(第1の法則は今や当たり前と片付けて・・・)
この共有ですが、Blogにおいては「コメント」や「トラックバック」によりなされています。
これはBlogが流行りだした3年ぐらい前からすでにあった機能で今も変わっていません。
ただ、ここにきてより高い情報の共有を求めるにはこれだけでは、不足していると感じます。
世の中には様々なBlogサービスを提供している会社があり、ウン千万人の人がBlogを書いている
わけですが、この中から自分の欲しい、興味のある記事にたどり着こうとしたらそれなりの労力を
使う事になります。
ここでGoogleの登場となるわけですが、Googleによる検索を行い仮に情報が見つかったとしても
さらにそのBlog内にはその記事に関連した(または関連して無くても)自分が欲しい情報があるかも
しれません。
例えば、ケーキの美味しいお店をGoogleで調べ、あるBlogにたどり着き一応の目的は達成しました。
ただ、そのBlog内には他にもケーキの美味しいお店の記事が書かれているかもしれません。
また、検索者は今回はケーキの美味しいお店を調べるために検索を行いましたが、他にもお酒の
美味しいお店にも興味を持っていたとし、たまたまそのBlog内でその記事が目立っていれば
(またはうまくカテゴリが整理されていれば)、「ついでに」その情報を発見する事ができます。
しかしそうではないとしたら、その情報は本来興味があるのに見過ごされてしまいます。
これらの情報をうまく来訪者に伝える何かが必要ではないかと感じるのです。
Blogは記事を書くときにユーザーが自由にカテゴリ(テーマ)を決める事ができます。
これらにより判断する事はできますが、ユーザーが主体であるためうまくまとまっていない場合が
あったり、そもそもこのカテゴリと記事の関係は1:1ですので、カテゴリを抽象化してしまうと
来訪者が必要とするもの以上の記事が含まれていることになってしまいます。
エキサイトBlogなんかはこのカテゴリ(テーマ)以外にTagを付ける事ができるようです。
そのTagにより、その記事に関連するワードを含んだ記事を見つけることができるようで
便利に感じます。
この自分のBlog内をうまく整理するために、ユーザー任せで行うのではなくそれをサポートする
機能が必要じゃないかと感じるのです。
先ほど述べた、「ついでに検索 」もその一つだと感じます。
また、Blogそのものが情報を共有する場ですが、数あるBlogと共有をしようとするとトラックバックを
行うしかありません。
しかし、過去にトラックバックした人のBlogをお気に入りにでも入れておかないと忘れてしまったり
します。
1つのBlogサービス内でクローズした世界であれば、ユーザーIDなんかで見分けをつけることも
できますが他のBlogであるとそれらBlog独自のサービスの違いにより敷居が高くなります。
Googleで検索し、自分の希望するテーマに沿った記事を見つけられても、他にも沢山の記事が存在
しているわけで、それらをうまく自分の世界と連携したいという考えもあるかと思います。
これらを解決する手段の一つとして、このアメブロでは「スクラップブック」という機能により
コミュニティを形成させていますが残念ながらアメブロのクローズした世界でしか有効では
ありません。
さまざまなBlogサービスを横断できるコミュニティを形成できるサービスがあったら便利じゃないかと
思うのですが。
ここまでBlogについて色々意見を述べてきましたが、このBlogがWeb2.0という言葉が作り出される
きっかけの1つになったのは確かだと思います。
Web2.0の創成期に作られたBlogはここから更なる進化を遂げなければ、ニーズにこたえるものと
ならないのではないでしょうか。
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