神子元島灯台建設技師異人宿舎跡 下田へ行ってきたよ1 | 大山格のブログ

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おもに歴史について綴っていきます。
実証を重んじます。妄想で歴史を論じようとする人はサヨウナラ。

 しばらく歩き回ることが禁じられたので、先日の下田の写真でも……


 小田急線、JR線、伊豆急線と、各駅停車を乗り継いだ貧乏旅行でした。というか、電車好きには、こういう考えもありまして。
「各駅停車なら安いのに長い時間乗っていられる」
 正直、そういう理由もございました。ただ、新幹線で熱海までびゅーんといっても、下田まで特急で直行しても、たいして時間はかわらないのですね。あえて各駅停車の旅を貫いてみましたが、早出をしたおかげで10:30頃には下田に着きました。


 最初に訪れたのは宝福寺さまです。彫刻というより木彫りの民芸品っぽい坂本龍馬がいたのに度肝を抜かれました。


 坂本龍馬に縁があるほか、有名な、唐人お吉の墓があるので参拝しましたが、こちらで案内されているのは伝承であります。史実と乖離していることは「諸説ありますが……」と、一応の断りを入れておられましたけれど、実証からは遠いものでしたね。意外だったのは、新渡戸稲造に対して肯定的だったことです。お吉抹殺論でさんざん非難攻撃したあげく、自身が死ぬ間際になってから、よほど寝覚めが悪かったのか、お吉地蔵の建立を企てますが、その完成を見ずにカナダで客死したという……。前非を悔いるつもりなら、なぜ堂々と言論によって大人虎変ぶりを示さないのか、こっそり地蔵を建てて自分の前言撤回を公言しないまま済ませようとしたのかと思うと、芯から卑怯なヤツだなぁと私は思いますがねぇ。代表的著作の「武士道」だって、山岡鉄舟の剽窃ですし。


 宣伝されていないけれど重要なのは、神子元島灯台建設技師異人宿舎跡の碑を見つけたことです。ここにブラントンが泊まって「牛肉食いてぇ」とか言ってたんでしょうね。


 下田は史跡・文化財の宝庫なので、ネタはいろいろありますが、きょうはこれくらいにしておきますね。


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ともあれ、ツタヤ図書館と江戸しぐさは滅ぼすべきです。