ステランティスがFIAT500へハイブリッド搭載発表

ということで、先日FIAT500/500Cの販売が終了になるとのエントリを書きました。

その中で、FIAT500はプラットフォームも古く、現状のEVなFIAT500eをハイブリッドにするのは難しいのではと書きました。以前からFIAT500がハイブリッド載せるのではとの噂はあり、その件も2か月ぐらい前にエントリで書きましたが、噂であって、たぶん難しいと思っていました。

しかし、その噂は本当だったんですね。ステランティスのタバレスCEOがFIAT500をハイブリッド化すると発表しました。いやー、現状のFIAT500eをハイブリッド化できるんですね。

日本でもガソリン車が販売終了になり、フィアットは電動化を進めています。ガソリンはポーランド工場でつくられ、EVはイタリアのミラフィオーリ工場でつくられています。EVが思ったほど売れずに、ミラフィオーリ工場では長期にわたる一時休暇などを行わざるを得ず、かなり前から労使間の大問題になっていたそうです。そのミラフィオーリ工場の稼働率を上げるためにハイブリッドの生産を決めたそうです。

7月に出ると言われている新型パンダはEV以外にハイブリッドもあり、FIAT600もEVとハイブリッドがあります。新しいプラットフォームを採用しているクルマはハイブリッド化もできますが、古いFIAT500にもハイブリッド載るんですね。

それも市場の要求というよりも、自社工場の稼働率を上げるためという理由とは思いませんでした。ハイブリッド化すれば工場の稼働率が上がるだけではなく、EVだけになってしまった市場に対してもハイブリッドを送り組むことで、台数も確保できますね。ある意味結果として労使間も市場もWinWinということになります。

生産は2026年からになるらしいです。あと2年はEVしかありませんが、2年待てばハイブリッドのFIAT500が日本へも入ってくるんでしょう。日本では、日産サクラなど短距離ユース前提で安く買えるEV以外は、なかなか売れる環境にありません。そんな日本市場にハイブリッドがあれば、販売現場も喜ぶでしょうし、ハイブリッドなら選択肢になる方は多いのではないでしょうか。

ということで、EVだけしか選択肢が無くなった、と思われたFIAT500にハイブリッドが載るという嬉しいニュース。みなさんはハイブリッドなFIAT500いかがでしょうかぁ。

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