ポルシェEVも発火で海外製EVは大丈夫なのか
ということで、2022年2月にポルトガル沖でフォルクスワーゲングループの車両3965台を搭載していた商船三井の自動車運搬船フェリシティエースが火災を起こした件で、商船三井がポルシェを提訴したとのニュースがありましたね。出火の原因はポルシェタイカンのバッテリーだったようです。
この件について国沢光宏さんが以下のような記事を書いていました。
なぜフェリーでの「EV」無人運搬が休止になっているのか!?
ポルシェが商船三井に訴訟を起こされたワケとは?
https://bestcarweb.jp/feature/column/820509
ポルシェタイカンが出火原因だとすると、今後の輸送費も上がりそうで、欧州以外で海上輸送によって上陸するタイカンの価格も上がりそうですね。
さらに、日本のフェリーでもEV輸送について無人車航送が今年になって東京九州フェリーやオレンジフェリーなどで見送りになっているとは初めて知りました。無人車航送は、通常のドライバーもフェリーに乗り込む形ではなく、クルマだけを運んで到着港で受け取る仕組みだそうです。そういう仕組みもあったんですね。
ハイブリッドはOKでEVが見送りになっているのは、出火の危険性があるからではないかとのこと。こんなところでもEVに対して逆風が吹いてるとは知りませんでした。
フェリーと言えば、今年の春節で中国海南島へEVで出かけた人がフェリーに乗れず大混雑したニュースがありました。中国ではフェリーに乗れるEVの台数が全体の10%と決められているそうです。その理由は、中国のEVは直射日光で高温になったり、充電が不適切だったりした場合には発火などの事故を起こしやすくリスクが高いので、台数制限されているそうです。
まぁ、中国製EVならさもありなんといったところでしょうか。中国製EVの出火の話はよく聞きますし、中国製バッテリーでスマホが爆発するなどは日本でもよくニュースになります。中国製バッテリー怖いですよねぇ。
そんな中国製ではなく、ポルシェのようなドイツ製でも出火するとなると、なかなかEVには乗れないですね。ポルシェは中国製バッテリー比率を下げるために、2019年ドラクスルマイヤーがポルシェタイカン用バッテリー工場を、2021年にはドイツのバッテリーメーカーのカスタムセルズと共同でセルフォースグループというジョイントベンチャーもつくってバッテリー生産を行っています。
2022年の商船三井フェリシティエースに積まれていたポルシェタイカンが中国製バッテリーだったのか、それともドイツ製バッテリーだったのか分かりませんが、時期的にはおそらくドイツ製だったんじゃないかと。同じバッテリーを積んだアウディe-tronGTは2023年にバッテリーのリコールを出していたそうです。
日本では日産リーフがEVの先駆者ですが、あまり燃えた話は聞きません。アメリカなどでは事故などバッテリーに大きな損傷があった場合、出火した例は結構あるらしいですが、事故もなく出火した例はあまりないんじゃないでしょうか。
2021年に佐賀で水没したリーフを放置したところ出火したニュースがあったようですが、それについて国沢さんは、走行用電池の熱暴走ではなく、12Vの制御用電池のショートではないかと言っていました。水没車の12V制御用電池からの出火はよくあるらしいです。
日本車は安全第一なので、燃えないようにするために時間とコストをかけているので高くなりがちですが、安全は何にも代えられないので、そこは日本車のモノづくりとして当然の判断でしょう。
そんな日本メーカーらしいモノづくりがあるからこそ出火もせずに安全に乗ることができるのであれば、日本メーカーのEVを選びたいものです。
しかし、前回 トヨタ独り勝ち?ホンダは生き残れるのか でも書いたように、EVへの逆風が吹いているので、日本メーカーだから安全とは言え、市場から受け入れなれなければ売れないので、今後のEVはなかなか厳しい時代に入りそうです。
EVは本当にエコなのか論争はありますが、選択肢としてEVはアリだと思うので、乗る人の状況によってEVを選択する人には安全でよりコストパフォーマンスが良い日本製EVが出てくるといいですね。
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