トヨタ独り勝ち?ホンダは生き残れるのか
ということで、これからの日本自動車メーカーはどうなるのかについて書かれた記事が現代ビジネスに載ってました。
ここにきて、日本の中古車が世界で「ひとり勝ち」するかもしれない…!
専門家が着目する「自動車産業」の新たな価値
https://gendai.media/articles/-/125230
トヨタは生き残り、ホンダは苦しくなる
ここにきて明暗が分かれた「日本の自動車産業」の厳しい現実
https://gendai.media/articles/-/125231
YAHOOニュースにも転載されていたのでご覧になった方も多いと思いますが、まだの方はよろしければご一読ください。
これを読むと、我々素人は新車の生産販売ばかりが気になりますが、世界では中古車需要が非常に大きく、特に日本車はデキがいいので世界で引っ張りだこになっているとのことです。例えば、中東やアフリカなど道があまりよくない地域では、トヨタのランクル中古車は大人気ですね。ランクルじゃないと走れない場所が世界にはたくさんあります。
それら以外にも壊れずに安心して長く乗れる日本車が、新車は買えなくても中古車が安く手に入るなら乗りたい方々がたくさんいるわけです。それは未来に向けても当分の間変わることがないと思われるので、これはかなりのアドバンテージになるようです。
今後EVが増えていっても、中古車としてだけではなく、バッテリーを取り出して再利用することで市場をつくることができるのも大きなメリットになりそうです。EV単体では中国車にはかなわなくても、その後のバッテリーの再利用や、さらにレジリエンスを高めたEVを中心したエネルギーソリューションを提供できるのは、日本メーカーの強みになると思われます。日産はリーフが出た当初からこれを目指していましたね。
トータルなエネルギーソリューションとしてEVを見れば、日本のEVは中国車にも負けないだけの性能を有していると思われます。しかし、EV市場はウクライナ戦争以降シュリンクぎみで、アメリカでもEVは踊り場になっています。もしトランプが大統領になったら、アメリカのEV市場はさらにシュリンクすると言われています。
ここ2年でEVの方向性は大きく変わってしまいました。そんな中、トヨタは全方位戦略で独り勝ちになるだろうと。EVに出遅れてハイブリッドなんてオワコンだと言われていましたが、そのハイブリッドが今では稼ぎ頭で、EVがシュリンクすれば今以上にハイブリッドが大きな市場となると思われます。
さらに将来に向けてEVもやれば水素もやると、リスクヘッジがちゃんとできていたトヨタが今後も世界一のメーカーとして続くだろうということみたいです。それに比べてホンダは大丈夫なのかと。2040年までにEVと燃料電池車のメーカーになると宣言し、エンジン部品サプライヤーだった系列の八千代工業を売ってしまい、ハイブリッドでも必要なエンジンに対して不安要素が大きくなってしまいました。
ホンダはあまりに早くEV宣言しちゃった結果でしょうか。欧州の小さなメーカーはEV宣言してもなんとかなると思いますが、中国やアメリカでも戦わないと利益が出ないホンダには、EV宣言は拙速だったかもしれません。今後ハイブリッドが今以上に大きくなったら、エンジンの開発生産どうするんですかね。
記事の中ではホンダを救うために再度日産との合併という話も浮上するのではとも書かれています。ホンダとしてもここまで急にEVへの逆風が吹き始めるとは思ってもいなかったと思いますが、世の中どうなるか分からないですよねぇ。
というとこで、将来どうなるかは誰にも分かりませんが、とは言え将来に向けての舵取りは経営者は判断しないといけないわけで、ホンダが今後どうなっていくのか目が離せません。
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