この大会を発表した時「いや、まだ4か月あるから」とか言ってたけど、なんやかんやで2週間切ってます(笑)
何度も繰り返しますが、今大会は全てが夢闘派におけるメインイベント級のカードです。
しかも全てが色調の違う展開で、これ主催者的には別に狙ってもなかったんですが、結果的にこうなった感じ。
単純に組まれました、闘いましたではなく、選手のセルフプロデュースの凄さには本当に舌を巻きます。
オープニングマッチはこの試合。
何と言ってもでかい一物選手が夢闘派のマットに初参戦。
相手は前回の覇王争奪戦で新井選手を苦しめたスーパークラフターU選手。
ガンダーラ鈴木レフェリー曰く
「これは本当の意味でアマとプロの対抗戦です」
意外とこの試合の注目度は高く、この試合が見たい為に行きますというお客さんもチラホラいます。
香取選手の逆指名によるラウンド制マッチ。
技術やペース配分に加え、プロレス頭が試されるこの試合形式はどのラウンドで勝負を仕掛けるかが大きな鍵。
アマレス経験者の政宗選手に若干有利な感じはするが、香取選手は政宗選手を“おいしくいただく”ことができるのでしょうか?
同じ年齢の同世代対決。
下馬評では山田選手が有利と言われていますが、大野選手のしたたかさに加え、山田選手の知らない“骨法”という武器を携えた大野選手に山田選手は警戒感を抱いています。
この試合も夢闘派マニアの間では評判になっており、正々堂々と変幻自在の闘いがどんな結末を迎えるのかが興味深いです。
今日の伊藤選手のコメントで一気に殺伐感が加わったのがこの試合。
ハイキック禁止を訴えた佐藤選手に対し
「プロとして恥ずかしくないのか?」
と挑発する伊藤選手、それに対して佐藤選手は
「仮にアンタが勝ったとして、夢闘派のエースの試合ができるのか?」
とこれまた挑発発言。
かつての旧UWFを彷彿とさせる殺伐感を漂わせながらこの試合は行われます。
多分、一番夢闘派らしい試合はこの試合。
ただ己の実力を全部出し切ったうえで勝ちを狙う、遺恨もなければ因縁もないネイキッドなシングルマッチです。
定アキラ選手にせよGENTARO選手にせよ、最近では海外でもその名が知られつつある存在で、この試合は海外ファンの間でも注目の一戦です。
今回の覇王争奪戦は新井選手の誕生日に行われるメモリアルマッチ。相手はクラッシャー高橋選手。
同じWingの入門テストを受け、その後紆余曲折を経て全く違う道のりながらプロレス界を渡り歩き、そして夢闘派のリングで覇王の座を賭けて闘う。
こんなシチュエーション、演出でもできません。
まさに“任侠路線”か“狼たちの挽歌”か
二つの物語が交差する時、新たな物語が生まれます。
こんな6試合、客観的に見ても間違いなく満足度は高いと思っています。
ただ、最終的に「面白いかつまらないか」を決めるのはお客さんだし、最後に“つまんねえぞ”って言われちゃうかもしれない。
でも、裏を返せば“つまんねえぞ”と言わせない闘いをすればいいだけだし、そこは間違いなくお客さんとの勝負でもある訳です。
夢闘派はあえて、真正面からその反応を受け止めるつもりです。
何はともあれ7月7日、蕨レッスル武闘館。
皆さんのご来場を心よりお待ちしています。