言語化の大切さ
以前、あるコンサルタントがこんなことを言ってました。
どうせお客さんにはあなたがプロかどうか、その実力や腕なんて理解できないんですから、「私はプロです。」と言った者勝ちです、と。
さすがに、この方とは仕事したくないと私は距離を置きました。ただ、あらゆる分野でこのような指導をされた似非(えせ)プロが急増しているように感じます。
例えば写真家。私も、どのカメラマンが優秀なのか、技術が優れているのか、わからない時期もありました。選択する精度を高めるために自分でも勉強し、今では似非(えせ)を見分ける力は持っていると思います。
そうすると、本当に多いんですよね。それで金もらってたら犯罪だろう、というレベルのカメラマン。私の師匠に習った基本構図すら知らない。女性の鼻の穴が強調されるアングル、あるいは影が顔にかかってくる場所での撮影、目線がバラバラの団体写真などなど、まあ笑けてくるものを高額で売られているようで・・・・。
私たち士業もそうですよね。お客さんがわからないからって、とんでもない調査報告書を見たことがあります。「同業の技術者が思いつかないポイントを見つけたら特許になります。」って調査報告書の結論に書きますかね、普通の神経で。最初「ギャグ」かと思いました(笑)。それで弊所の倍近い価格。ハッキリ言って詐欺です!(きっぱり!)。
私たちの能力は目に見えません。だからこそ、きちんと言語化する努力を日々続けているわけで。そこには正解はないし、時代とともに答えも変わるでしょう。だからと言って、言語化する努力をしない、という言い訳だけはしたくないです。
係争で儲かるのは・・・
係争になっているので深入りはしませんが、商標も絡んでくるとなると・・・
そう、おそらく後に「京都芸術大学」事件とでも呼ばれるであろう、大学の名称の改変事件の話です。
どっちがどうとは、ここでは論じません。なぜなら、ニュースなり、報道なりが正しく伝えているかが不明なので。ただ、こういう事件でいつも感じていることを1つだけ。
商標って、先に出願した者勝ちの世界です。しかも、先使用権(出願よりも先に使ってるんだからいいでしょ、って権利)を主張するためには、一定以上その商標が世間で知られていることが条件になるので、実際には先使用権が使えるケースは限定的です。
つまり、出願したもの勝ちみたいなところがあって、多くの専門家が後出しであっても(あくまでも後から名前を使うという意味で)、相手は出願しておらずにこっちだけが出願しているのだからこっちが正当、的な見解を出します。
でもね・・・
例えば今回のケース、いわゆる世間では、京都市立芸術大学のことを「京都芸大」、「京芸」って呼んでいたことは事実。そこに、未登録だからと言って「京都芸術大」なる商標登録を薦める専門家って・・・と感じるわけです。
(実際に代理人がいたかどうかは知りません。もし代理人がついていたら、という仮定の話です)
もちろん、代理人は、依頼人の利益を優先する。これは現実の義務。ただ、あまりに露骨な戦術って、本来は専門家が戒めるべきではないのかなあ、と思うわけです。ハッキリ言って、もめるのわかってますから。それが狙いなのかもしれませんけど。
裁判になれば弁護士や弁理士は儲かります。でもね、依頼人は、勝っても負けてもかなりの出費。できることなら避けたいと考えるはずです、普通なら。
専門家の意見に従えばいい、と思っているのに、肝心の専門家は自分の利益のために、すぐに「戦いましょう!」。これではまずいと思うんですよね。
依頼人が求めているのは何か。そのために全力を尽くす。これが代理人の仕事であって、勝ち負けで「勝ち」を取ることが目的ではないと思うんですよね。何度も言いますが、係争で儲かるのは代理人だけです!ww
うちの場合、無理筋で権利を取りたいというクライアントには、絶対に第三者に対して権利を使わないことを約束させたりしています。だって・・・ww
14年目に突入
2006年9月1日。右も左もわからない男が、根拠もない自信とともに特許事務所を開設して昨日で丸13年。そして14年目に突入しました。
まあ、順調な時もありましたが、思い出すのは苦しかったことや、大変だったことばかり。当然、今も前進し続けているわけですから、日々苦労は絶えません。
それだけに、ここまで支えていただいたお客さんにはお礼の言葉、なんて軽々しいものでは言い尽くせないほどの感謝の念があります。
先日、NHKの番組で、IQの高い特殊な方々の特集がありました。「化け物だな、こいつら」と思って見ていたところ、そういう方々のIQの分岐点が130だそうです。
待てよ・・・私、小学生の頃にIQテストを。その時のスコアって確か160・・・・えっ、こいつらと一緒レベル?
(私、自分でパズルを作るほどのパズルマニアのうえ、書くのが人の数倍早かったんです。IQテストで答えを見直すことができたので、そりゃ満点近くになりますわなww)
どこでどう間違ったのか、使い方を誤ったのか、私はまだまだこのレベルでさまよ っておりますが(笑)、今後とも柔らか頭で、様々な難局をクリアするお手伝いを皆さんにしていきたいと考えています。末永く、どうぞよろしくお願い申し上げます。