人の振り見て・・・
ITmediaの記事に、 東京都の高専でUSBメモリ紛失 再発防止策は「USBメモリ全面禁止」 てのがありました。
東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパス(東京都荒川区)の非常勤教員が、学生の成績データなどを保存していたUSBメモリを紛失したそうです。記事によると・・・
USBメモリに保存していたのは、学生141人分の氏名、学生番号、成績、テスト答案の写し。閲覧にはパスワードが必要。9日時点では、個人情報の漏えいなどは確認していないという。
教員が最後にUSBメモリを確認したのは3日。9日に紛失に気付き、学校に報告した。同校は当日中に学生向け掲示板で詳細を案内。10日に学生への謝罪と説明を行う。再発防止に向けては、USBメモリの禁止に加え、全教員への研修・教育なども徹底する方針。
だそうです。またもやUSBメモリの紛失事案が発生しました。本ブログでも再三に渡って同様の事案をお伝えしていました。
- 兵庫県尼崎市が全市民46万人分の個人情報を保存したUSBメモリーの紛失を発表したそうです
- USBメモリの紛失が後を絶たず!患者の個人情報入りUSBメモリを杏林大病院医師が紛失
- また?!化粧品販売店で顧客情報1万件入りのUSBメモリの紛失事案が発生
- またUSBメモリ紛失事案!国立天文台で個人情報を最大1048人分保存したUSBメモリ紛失
特に兵庫県尼崎市の事案はマスコミでも大々的に取り上げられ、大きな問題となったのは記憶にあると思います。
その後もUSBメモリの紛失事案は跡を絶ちません。今回は再発防止に向け「業務上必要となる特殊な場合を除いて、USBメモリを全面使用禁止にする」としたそうですが、これを何故尼崎市の事案があったときに「ウチも対策したほうがいいんじゃないのかな」と思わないのか、そしてやらないのかが不思議です。
USBメモリを使うくらいだったら、メールの添付ファイルでPPAP使うほうがまだましです。データの可搬に紛失や盗難のリスクがつきまとうUSBメモリやCD-R、DVD-Rなどのメディアを利用すべきではありません。
昔はクラウドストレージが今のように一般的でありませんでしたから、代替案がありませんでしたが今は状況が違います。誰でも手軽に費用をかけることもなく、クラウドストレージが利用できる時代ですから、USBメモリがなくてもデータの受け渡しは可能です。
もし、企業や団体でデータの可搬にUSBメモリなどのメディアをまだ利用している場合は、今回のような事案に発展する前に早急に利用の禁止をご検討ください。