記憶の中の石仏が違う | 一笑仏をつくる、とどける。ときどき介護。

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手にすれば思わず一笑、見るほどに心が和む、そんな一笑仏を製作している一笑仏工房(野良仏師あんどうななせ)のブログです。
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こ~んに~ちは~!

一笑仏工房のあんどうななせです(*^◯^*)

 

 

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私、山岸涼子さんの「日出処の天子」という漫画が大好きや!!と色々なところで言って参りましたが、他にも大好きで子供の頃に擦り切れるほど読んだ漫画があります。

それは、長岡良子さんの古代幻想ロマンシリーズ!!

藤原不比等が主人公のシリーズや、役小角周辺の超能力者達が主人公のシリーズも、どれもこれも魅力的で、心理描写が切なくて、何度読んでも飽きませんでした。

その中で、確か、「男女が抱き合ったまま石になってしまったような石仏」が出てくるシーンがあったんですよ。

それが記憶の中ではとても素敵な石仏で、ああいうの作りたいなぁ…と、最近になって思ったんです。

 

で、長岡良子さんの漫画の中のシーンであることは確かだけど、どの話に出てくるんだったかな?

と、記憶の中を探り探り、何冊かKindleで買い直して、やっと見つけました!

古代幻想ロマンシリーズ2の「夜の虹」の中の「但馬皇女悲歌」というお話に出てくる石仏でした!

 

 

 

 

 

 

 

またこれが悲しいお話でねぇ…( ;  ; )

高市皇子という、天武天皇の息子だけどお母さんが采女だったので皇太子になれなかった人がいて。

その人が、但馬皇女という可憐な少女を妻として囲っているんですね。

その但馬と、高市皇子の弟の穂積皇子という人が愛し合うようになって、でも許されず…という悲恋話。

 

二人が寂しい葦の原のようなところを歩いていて、突然この石仏に出会うんですね。

但馬皇女がぞっとして「ここは嫌!」と言い出すような、不気味な石像なんです。

 

 

ちょっとだけスクリーンショットあげてもいいですか…

うん、これこれ…

これ…ん?こんなんだったっけ?

二人の不吉な未来を象徴するような不気味で寂しい像だった気がするんですけど。

うーん、記憶の中のとちょっと違うんだよなぁ…

 

もっとこう、アンデスっぽいデザインじゃなかった!?

南米の紋様みたいな、アステカみたいな呪術っぽい感じだったと思うんだけど!

 

どうも、私の記憶の中で少しずつ変化してしまったようです…

 

そのアンデスっぽい感じというのがイメージだけで、どうしても具体的に絵で表せないんですけどね!

強いて言えばこんな感じ…?

 

画力が欲しい。

 

 

で、もっと私のイメージに近い男女が抱き合って固まってしまったような石仏って無いのかな?と画像検索していたら、

あれ!?これって長岡良子の石仏じゃん!という画像を見つけました!

↓ほら、この看板の石像!

 

なんだ〜〜飛鳥の遺跡の有名な石人像だったんですね〜〜!!!

寡聞にして知りませんでした。失礼しました!

うん、これはこれで、やっぱり素敵です。

素敵ですけど、作りたいものとちょっと違うんだよなぁ…

記憶の中の、「男女が抱き合って固まってしまったような石仏像」。

いつか作りたいです!

 

 

 

 

 

今週は、こちらのアマ(ビエ)ノウズメちゃんが完成しました!

納品前に野外撮影会。別れが名残惜しいです。

 

また先週!\(^o^)/

来週ネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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