ムサシ2021その7(ネタバレあり) | ボクの奥さん

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ボクの奥さんは、半世紀に渡る甲斐よしひろさんファン。このブログは、主に彼女の『甲斐活』について綴っております。

筆屋乙女さんが父親の仇討ちを決意し、筆屋の忠僕・忠助さんや
乙女さんの禅仲間で、筆屋先代夫妻と親交が厚かった木屋まいさんはともかく
宝蓮寺の平心坊までが、その助太刀をすると言い出し
4人から剣術指導を請われた小次郎が、仕方なく訓練を開始…
って、ずぶの素人が、八幡宮の宮侍だった男に太刀打ちなんてできないでしょ?(苦笑)

ともあれ…まず、小次郎は「およそ剣術の根所は、足の運びと腰の据え方にある
私の流儀『巌流』においても、それは同じだ
今からでは遅いかも知れぬが、とにかく命懸けで励め!
命懸けで励むならば、必ず活路が開ける…と言えば言えようし、言わねばそれまでであろう…
つまり…奇跡が起こるかも知れぬ…いや、奇跡を起こそう」と、自分にも?言い聞かせたあと(笑)

早速、自ら実演しながら…「背骨を真っ直ぐに立てる」
「腰を両手でしっかりと抑える」「膝を軽く抜く」と基本の姿勢を説明すると
小次郎の右側に…平心さん、忠助さん、乙女さん、まいさんの順で…並んだ4人は
小次郎を見て、その通りに真似をするんだけど

「その姿勢のまま、すり足で前へ進む。右足から!」と
小次郎がポン、ポンと手を叩きながら「右、左、右、左…」と号令をかけると
平心さんは、右に左に肩と腰を突き出し、ドヤ顔だし(笑)
忠助さんは、超小股のヨチヨチ歩きだし(笑)
まいさんは、クネクネ身をよじり、乙女さんに至っては、一歩も前に進んでおらず(笑)
それに気づいた小次郎に、何やってる?と言わんばかりに手招きされる始末…(苦笑)

乙女さんが、フツーに小走りで前に進み、他の3人に並ぶと
「次!すり足のまま、後ろへ退く!」と、また手をポン、ポンと叩き「左、右、左、右…」
でも、前進するより更にぎこちなくて、ため息が漏れてしまう小次郎(苦笑)

すると、そのため息も「教え」の1つと思ったのか?4人もそれぞれため息をつき(笑)
それを見た小次郎が咳払いをすると、4人も咳払い(笑)
仕切り直そうと、左手で腰の辺りを叩くと、4人もそれに倣い…(笑)

気を取り直して、自らも「右、左、右、左…」と声をかけながら、すり足前進していると
上手側から、その様子を眺めていた武蔵が、小次郎のかけ声に合わせて、すり足前進を始め(笑)
後退する際のかけ声をかけていた小次郎が「左、右、ひ…ひ…」と気づき、武蔵を二度見(笑)
武蔵が「後日の教訓のために、やらせて貰っている」と恥ずかしそうに告げると
小次郎も「好きにするがいい」と半笑いで応え(笑)

6人が横一列に並んだトコで、今度は「斜め右前へ!」ポン!「斜め右後ろへ!」ポン!「なおれ!」
「斜め左前へ!」ポン!「斜め左後ろへ!」ポン!「なおれ!」と踏み込みの練習に移り
役柄とはいえ、やはり藤原竜也さんと溝端淳平さんは型が決まっていて、超かっけー!(笑)

ここで、小次郎のかけ声と手を叩くリズムが速まり
武蔵はともかく、あとの素人4人がナンでついて行けるんだ?(笑)と思ったら
小さく聞こえていたピアノの音が、にわかに高まって、タンゴ調のメロディーに変わり
踏み込みの動きがいつしかダンスステップへ…(笑)

客間でステップを踏んでいた(笑)宗矩殿と沢庵様も庭へ出て来て、この群舞に加わり(笑)
8人が二列横隊に分かれたかと思うと、2人ずつ4組のペアになって
クルリと回ったり、向かい合ったり、背中合わせになったり…って
大阪公演では、特に小次郎・宗矩ペアが情熱的だったらしい(笑)

やがて、8人が縦一列になり、下手から上手へ、タンゴのリズムで練り歩き(笑)
客間に上がって、花柳社中のようにグルグルと回ったトコで(笑)ふいに武蔵が立ち止まり
「もうアゴを出したか?」という小次郎の言葉で、タンゴシーンは終了♪

大阪では、ここで大きな拍手が贈られたそうですが
その後の公演では、タンゴのリズムに合わせて、手拍子が起こることもあったみたいで
奥さんは「それがアリなら言って欲しかったなあ(笑)」と申しておりました(笑)
ちなみに、蜷川幸雄さんが海外公演に向けて、このダンスシーンの稽古をなさっていた際には
「目指せ!ブロードウェイ!(笑)」と、おっしゃっていたそうです(笑)

それはさておき…
武蔵が「太刀を返してやったらどうだ?丸腰のままでは、まるでお能の稽古だ」と進言し
平心さんが預かっていた太刀を3人に返したあと
自分は小次郎から渡された「心張り棒」を構えると
「太刀を抜く時は、いやが上にも慎重にな」と小次郎

太刀を持った忠助さんと小太刀の乙女さんは、おっかなびっくりながら、刀を抜いたものの
小柄なまいさんは、長い太刀を抜こうとすると
気持ちと体は、柄を握った右手と共に前方へ向かうも(笑)
剣先が鞘に引っかかたまま抜けずに、たたらを踏むばかり(苦笑)
腰を思いきり後ろに引いて、ナンとか抜けたと思ったら、その反動で宗矩殿を斬りつけそうに…(汗)

ともあれ…小次郎は「太刀は唐傘を持つ心で持つ。固く握ると、太刀が動かぬぞ
さて、剣術には大根本とも言うべき構えがある
(…と、手にした扇子で実演しながら)この中段の構えがそれだ」と4人にも構えさせ
「両脇に玉子を一つ、挟んでいるつもりで柔らかく構える
これから覚えて貰う基本の構えは、全てこの中段から始まる」と告げると

上段の構えや諸手左上段、諸手右上段…と、九つの構えをやって見せ
4人が見よう見まねで苦心している後ろで、沢庵様が、こっそり警策で真似しているし(笑)
宗矩殿に至っては「上段は全て、相手を大きく見下ろして…」と解説を始め
…って、この時、前方中央席の観客の方に向かって
「その程度の腕で私とやる気か?ご冗談を…(笑)」と吉田鋼太郎さん(笑)

その観客の方に立ち上がるよう、手で合図なさると、さすが関西人(?)
スッと立ち上がられ、諸手右上段の構えで応戦(笑)
地域によっては、吉田さんから「立って!立って!」と促されても
なかなかお立ちにならない方もいらしたらしく(笑)
「言ってくれれば代わってあげたのに~!(笑)」と奥さん(笑)
そりゃ、吉田さんからイジられるなんて、一生の記念だもんね?(笑)

宗矩殿の茶々を挟みながら(笑)構えの練習が終り
小次郎が「さて、打ち込む時は息を止める、あるいは吐く
決して息を吸いながら打って出てはならぬ」と説明すると
またまた宗矩殿が「『えい!』『とぉ!』『シャー!』『ホゥ!』『それ!』
…などと掛け声を出す奴は、たいていみんな弱いぞ
声と一緒に気合いが洩れることを知らぬ輩だからな」と解説

小次郎が「中段に構えよ!」と命じ、4人が中段に構え直すと
「この時の目付けだが、相手の目を見ずに、拳を見る」とレクチャー
もちろん、宗矩殿は「太刀の動きはまず拳に表れるからな」と解説
もう「うるさいな!」といった表情をすることすら省き(笑)
「そうだな、打ち込む寸前に、ペッと唾でも飛ばしてみるがいい。これは効くぞ」と小次郎

すると、宗矩殿が「それは我が流儀にはないな
家光様に『おそれながらペーッをなさいませ』
…と申し上げる訳には参らぬからの」と話しているすぐ目の前で
忠助さんが、小次郎の教え通り「ペッ」「ペッ」と唾を飛ばしまくり(笑)
思わず、本気で忠助さんの顔を張り飛ばす宗矩殿…ってか吉田さんがね(笑)

大阪公演楽日では、吉田さんにハタかれた途端に
忠助役の斎藤慎平さんのお口から、何か飛び出したと思ったら、差し歯が抜けてしまわれたらしく
吉田さんに「歯が飛んだぞ!(笑)」と、ツッコまれていらしたそうだけど
ハタかれたタイミングで歯が抜けるなんて、ある意味「持ってる」方ですよね?(笑)
ちなみに…斎藤さんは、終演後に吉田さんから「接着剤で引っ付けとけ」と言われたと呟かれてました(笑)

そうそう!大阪公演初日のまだ序盤の場面で
おそらく?吉田さんがアドリブで、平心さんの頭を扇子で叩こうとなさったのが
ビミョーにズレて、そこそこの強さで顔面にヒットしてしまい(汗)
平心さん役の大石継太さんが、思わず後ろを向いて、お顔を覆っていらしたのを
乙女さん役の鈴木杏さんが、心配そうに「大丈夫?」と声をかけておられたらしい(苦笑)

まあ、扇子が顔面にヒットしようと、差し歯が飛び出そうと、ショーは続くんですよね(笑)