甲斐さんが、アマチュア時代に書いた
歌詞を綴った詩集のタイトルです。
この詩集を編纂したのは、
妙安寺ファミリーバンドの門田一郎さん。
手書きで、製本も手作業で
300冊ほど作られたらしい。
奥さんが持っているのはコピーです(汗)
甲斐さんのアマチュア最後のソロコンサートで、
妙安寺のメンバーが、バックバンドを務めることになり、
門田さんは、甲斐さんから歌詞を書いたノートを預かって、
詩集を作ることにしたそうだ。
コンサート終了後に全て売り切れてしまったという。
元々門田さんは、妙安寺で作詞担当だったけど、
真剣に詩を書くようになったのは、
甲斐さんが貸してくれた
『はっぴいえんど』のアルバムを聴いてからだそうだ。
松本隆の詩が良いよと甲斐さんが言った通り、
素直にこういう詩が書きたいと思ったという。
預かったノートを開いた途端…
字が汚い、ひらがなばかりで漢字が少ない、
あちこちに書き散らかしている…
門田さんは、唖然としたらしい(笑)
30曲ほどの歌詞を4つのパートに分けて、
歌詞の意味を損なわないように
漢字を当て嵌めていったそうだ。
門田さんいわく…
歌で聴いている歌詞は、曲のイメージと重なって、
耳から入って来るけど
活字になると、見る・読むことによって、イメージされる。
確かに漢字ひとつで、
全く違う風に受け取れることがありますね。
このノートは走り書きのメモ代わりだったのか?
それとも当時の甲斐さんは、
漢字に対するこだわりがなかったのか?(笑)
そのまま『らいむらいと』に収録された
【恋時雨】【No.1のバラード】
【あの頃】【バス通り】
【吟遊詩人の唄】【魔女の季節】
その後のアルバムに収録された
【スウィート・キャンディ】
【(あの日からの)便り】
【白い夏(笑)】【絵日記】
【ポップコーンをほおばって】のオリジナル版の他
何曲かは『かさぶた』に掲載されて、
甲斐さんの照れまくりのコメントが添えられている(笑)
【師走】は【かりそめのスウィング】の源らしいし、
完璧なディラン・テイストという【悲しき讃歌】の出だしは、
【悲しき愛奴】に名残りが見える。
愛ろく2で演った【特効薬】のサビと全く同じ歌詞なのに
この詩集の中でのタイトルは、
【ガタゴト列車】?!(爆)
【汽笛の響き】に似た歌詞も見受けられるけど…
この曲がどんな曲だったのか?
ちょっと聴いてみたいです(笑)
20才前後の甲斐さんの言葉は、
甘酸っぱくて照れくさいけど…(笑)
タイトルは、もちろん甲斐さんがつけたもの。
中表紙には、
『安らかに眠る者を目覚めさせるために…甲斐よしひろ』
そして最後のページに甲斐さんの自筆で…
思春期
- それはいつも拒否と苦悩をかねそなえ
美しいあの木もれ日の中からさえ
悲しみをひきづりだす灰色の時期
-暗中もさくー
青々しくけれど痛々しい大人になることへの
あこがれ そして夢、抵抗、愛、sex…etc
その全てを
僕自身への胸にもう一度きざむために
そして毎日、よろこび、悲しみ、苦しみ、
そしてこれでいいんだ これでいいんだと
胸の内に云い聞かせている
あなた自身の心にきざむためにも…
49.2.27
甲斐よしひろ
奥さんいわく…
何ヵ所も消したり、書き直したりした跡があるけど
そのまま出版したのが、甲斐さんらしいよね(笑)
門田さんいわく…
あの頃は精一杯きれいな字で書いたつもりだったんだけど…
甲斐の事は云えない。
私の読み難い汚い字が躍っている。