上越市議会定数の適正化について 削減すべき しかし遅すぎたのではないか… | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

『上越市議会定数の適正化について』

上越市議会の定数適正化について、議会で議論が始まりました。

この際、私の考えをお伝えしたいと思います。

まずこれまでを振り返ります。

平成17年所謂平成の大合併が行われ、上越市議会の定数は合併特例で48名となりました。
これは合併前の市町村議会の議員がたしか200名ほどおり、激変緩和を避ける一時的な措置だったと思います。

この平成17年と20年の選挙は定数48名、合併前上越市は定数30名、旧町村(所謂13区)は1名乃至2名という選挙区制で行われました。ちなみに私はこの20年の選挙で初当選しています。

議員定数の適正化は必ずやらなくてはいけないことだったので、20年から足掛け3年をかけて議論を重ね、結果平成24年の選挙から定数32名、実に16名の削減となり、今に至ります。

しかし
平成17年の合併時の人口は21万人弱、
平成24年は約20万人、
令和5年現在約18万人、
実に凡そ3万人も人口が減りました。
一方議員定数だけは変わらないで11年が過ぎています。
このまま議員が大勢いて良いのか、議員定数を見直すべきではないかという声が上がってくるのは、当然のことと言えるでしょう。

私の考える適正数を表明しておきましょう。
24名。8名減らして24名です。
現在の4常任委員会での議会運営がとりあえず合理的であるので、その倍数でいきます。
数は減っても、議員が本来業務をしっかりやれば24名で十分です。今がのんびりやっているとは言いませんが。

合わせて、一年365日議会が開催されている状態とする通年議会を導入すれば、議会の機能と効率性は格段と上がります。
私としては、議員定数削減と通年議会をセットに成立させたいと考えています。

さて敢えて議員定数適正化と書いて、議員定数削減と書かなかったのには理由があります。
それは真逆の考え方もあるからです。議員定数が多ければ多いほど多様な意見を束ねることができるという考え方です。

議員定数を減らす増やす、いずれにもメリットデメリットはあります。
私は減らす方に賛成しますが、増やすという考え方も検討はなされなくてはならないでしょう。
一番いけないのは議論を避けて今のままで良いとすることですね。

いま懸念されるのが、いつ適正化されるのかという点です。
次の市議会議員選挙は来年4月の中旬となりそうです。それまでに改正できるのでしょうか。私は、すべきだと考えますが。

石田議長が議員削減検討を表明したのはこの3月でした。私から言わせれば、これが遅すぎました。
本気で取り組むなら昨年5月議長に選任されたとき、すぐにも取り組むべきでした。

先述したとおり、平成24年の定数改正は、平成20年から足掛け3年かけて議論を重ねています。もちろんその間には、市民の意見をお聴きする説明会&意見交換会が数十回行われたと記憶しています。

「なぁに、すぐにも条例改正すれば良いではないか」という声が議会の中から、また外から聞こえてきますが、民主主義は手続きの思想です。
幾度も議論を重ねて、多数が「納得はできないが、理解はする」ところまで持っていく過程そのものが民主主義の根幹です。乱暴にその過程を端折るわけにはいかないのです。
そういう意味では、今回の議長の提案は時機を逸していると言わざるを得ません。

結論をまとめます。

「滝沢一成としての考え」

-市議会議員定数は削減する
-適正数は24名
-同時に通年議会を制度化し、効率性をあげる
-適正化の議論を尽くす過程をおろそかにしない
-できれば令和6年4月の選挙に間に合わせたい
-しかしあまりに時間が無く、成立するか懸念している

以上ですが、スピーディーな検討が進むよう努力します。