通年観光計画策定のプロポーザルに係る問題について | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

「通年観光計画策定のプロポーザルに係る問題について」 
8月4日現在までの新聞報道をもとに、私の考えを書きます。

まずどういう報道がなされたか確認します。

[上越タウンジャーナルの報道]
- 通年観光プロポーザルは出来レース!? 選定前から市と業者が近密な関係(2日)
- 評点は大差でEssa 近密な関係が有利に?(3日)
- 市議会議長「問題とは思わない」 議会は対応ぜず(4日)

[上越タイムスの報道]
- 選定業者、プロポーザル前から深く関与か 上越市の通年観光計画策定支援業務委託  (3日)

要約すれば、

①選定されたEssa(新潟日報関連会社)は公正公平に選ばれたのか疑念がある。
②Essaはプロポーザル前より、行政の担当部署あるいは中川市長と密接な関係があった。
③市長は、プロポーザル以前から、Essaと仕事をすることへの期待を発言している。
④選定では、不自然なほどEssaが高得点を得て選ばれた。
⑤市議会は、Essa幹部を勉強会へ招聘、Essaの母体の一つである兵庫県丹波篠山市のNOTEを視察、その報告書で「(上越市の通年観光に)株式会社NOTEの力も大いにお借りしたいと考える」と書いた。当プロポーザルに於いて、市議会もEssa選定を前提としていたのではないか。
⑥4日段階で、市議会議長は問題があると考えていないとしている。

…という報道内容です。

これらの報道を前提に、私の考えを記したいと思います。

 Essaがプロポーザル前より行政の担当部署あるいは中川市長と幾度か会合を持ったことは実際のことと思います。
 それが即「出来レース」(競合を装いながら実はすでに内定している状態)と言えるのかどうかはわかりませんが、繰り返し会っている業者とそうではない業者が同等の立場でプレゼンに臨めるとは思えません。
 事前に市と打ち合わせを持てなかった他業者も一斉にヨーイドンっと競争できるよう、十分な資料の準備、プロポーザル要件の丁寧な説明、何よりも時間が必要ですが、そういう配慮が足りなかった印象です。
 そうなると事前に十分話し合えた業者が有利になるのは間違いないでしょう。
 そのあたり、どのように説明できるのか。

 プロポーザルに応募された3案を審査したのは担当部課長2名と外部有識者5名と報道されています。
 大差がついた結果が疑問視されていますが、これについては、原案と採点表を見ているわけではないので、なんとも言えません。
 外部の選定委員に何らかの忖度があったとは思えないのですが、これについても不可知ですので、何とも言えません。

 市議会の対応です。
 これについては、市議会が市長や担当部署と示し合わせて、選定された業者が有利になるよう、有為に動いたという事実はなかったと申し上げたいと思います。
 ただ通年議会特別委員会が丹波篠山市のNOTEの事業を視察し、正副委員長がまとめた報告書というものがあるのですが、その「所感」の最後を「NOTEの力も大いにお借りしたいと考える」と〆ており、そこはちょっと考えられないような文です。

 これを読む限り、議会(というより通年観光特別委員会)がNOTE(新潟日報と並んでEssaの母体の企業)にいわば「お墨付き」を与えたように見えると言われても仕方ないでしょう。
 ただしこの件については私も当委員会の委員であり、報告書をチェックしていなかった点は極めて迂闊で、同等の責任があると考えます。申し訳ありませんでした。

 議長が問題はないと言ったという件。これはどのような意図で発言したか、またどのような流れの中で言ったか確認していませんので、現段階では何とも言えません。
 ただ「3月議会で承認しているので3月議会で終わっている。来年9月の決算審査になる」という文言が取材通りとしたら、そこは違いますね。
 プロポーザルを行う予算を可決したのであって、そこにおいて何らかの瑕疵があると疑念が生じたなら、当然すぐにも調査をすることは出来ます。来年9月の決算議会まで何も出来ないことはありません。

 この件はまだ現在進行形ですし、安易な憶測で発言したり、行動することは厳に慎まなくてはなりませんが、議会が沈黙し続けることもよろしくないでしょう。
 市民にとって最も良い解決は何かしっかり考えながら、私も対処を探っていきたいと考えています。