市長の市民との対話集会@吉川区 出席者4名 現場主義を貫くが効率から見てどうなのか | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

20220724市長×吉川区市民の対話集会を傍聴した@吉川コミュニティプラザ。

市民の出席者は4名。
一人当たり約20分、市長とやりとりするかたち。

まず市長から概括的なプレゼンテーションがあった。

自己紹介するなかで、自分のことを「他所からやってきて、他所からの視点をもつ人々が集まったNPOにいた」と言う。これは上越後まやざとファンクラブのことかと思う。

現在中学校区単位で対話集会をしていること、9つのプロジェクトを立ち上げ、公約(政策)を進めていることを紹介。
なぜプロジェクトにするのか、それは部署ごとにバラバラでやらず、力を合わせるためと、これは議会への説明と同じ話。

来年度予算を編成するにあたり、地域の皆さんに自ら方向性を考えて、(元気事業など)提案してほしいとこれも持論。

具体的施策としては、まず地域交通。
通院、通学などにむけて、「安くて、便利で、遅くまで」のコミュニティバス を、三和区の取組を参考に、全域に広げたいと。

子育てについては、割引や無償化、奨学金に踏み込むが、病児に注力したい。人的な支援、通院支援を始めていると述べた。

健康プロジェクトの推進。
寝たきりにならない予防が大切、40代50代と若くして倒れたひとが、要介護状態を抜けてもらえるよう支援する等。

さらに防災、農林水産業、脱炭素、通年観光について持論を述べる。

最後に、人事改革プロジェクトに触れ、持論である原則3年移動の見直し、地元に縁のある人材配置、地元職員割合確保、同じ総合事務所内での移動などを示す。
いよいよ意見交換。
1人目の方からは、
「中学校区単位では広いので、旧小学校単位でまとまれないか」
「農業法人が十分な雇用体制を作るには、農業だけでは難しい、5割を農業、5割を観光、交通、商店、その法人が担うと可能性が生まれる」
「(市長がいた)かみえちご山里ファンクラブのノウハウを活かせないか。メンバーひとりふたりをそれぞれの地域に派遣してもらえないか」
という意見。

それに対して、市長は、
「地域の中に雇用生み出さないといけない、祭で人が増えるわけではない」
「農産物加工販売を農業法人が目指すのはいい、ただその法人の向かう所を指し示すリーダーがいる」
「それについてはかみえちご山里ファンクラブにかつていた方の力を借り、RMO※をつくっていったらどうかと思う」
※地域経営組織

「力を借りるというよりも、地元に組織ができること。旗振り役のリーダーいる、誰がやるかが重要だ」
「農産物、他所の人にとって認められるものになるか、見分ける人はよそのひとだ」(またまた余所者のちからを強調)
「他県、国外に販売でき儲けることができるようにしなくてはならない、そうしないと負のスパイラルが続く」
「だから人材育成が大切であり、自分たちで、経営できる組織、判断できる人が育まれなくてはならない」と述べた。
次の方は、移住してきた若い視点から、吉川道の駅のあり方へ持論を展開。

「16年前上越市7年前吉川区に移住した。
吉川最高」
「道の駅とその周辺の敷地を使って、キャンピングカーの逗留スペースなどの環境をつくったらどうか。みんなが使い勝手の良い場所に」

「道の駅は、人が集まれる場所でもある。
子どもたちが集まれるスペースが欲しい」

「車中泊に特化した場所にする、ゴミを捨てる所、給湯設備があると良い。1泊500円。ガスコンロ可能に。能生RVパークが参考になる。
延長線として杜氏の里も、農作物もアピールができるのではないか」
「佐渡汽船にフェリーでいくひとの中継地にもなる」

それに対して市長は、
「車中泊スポットは、道の駅の仕組み上できない」
「地域の中で取り組むグループがやり、予算を市が出す、そういうことは出来るかもしれない」
「アイデアいっぱいあるなら、それを生かして、実行に踏み込んでほしい」
「総合事務所の力も借りて」

※他のおふたりについては、また後日

出席者の皆さんは4人、それぞれの持ち時間も20分あり、それなりに充実したやりとりができたのではないか。

ただこれで「吉川区の皆さんとの対話集会ができた」以上、とされては困る。市長がこの手法をこれからも続けるのであれば、繰り返し訪ねていく必要があるだろう。
先の寺町も、他の区も、同様である。

市長が直接出向くというのは、「広く、多く、深く」という効率性の面からどうなのかという懸念がある。
市の職員の力を信じて任せても良いのではないだろうか。
顔見せ興行の意味もあるのだろうけれど。