さて…
19日午後、寺町3丁目会館で行われた「寺町まちづくり協議会と市長の意見交換会」を傍聴しました。
テーマは「寺町での通年観光」
上越市の中川市長は「上越市の通年観光地化」を自分が実現したい一番の公約に掲げています。
その舞台として指名した地域の一つが、高田寺町。66の寺社が軒を連ねる町です。
寺町まちづくり協議会と約1時間半意見交換が行われたのですが、最後にこういうやりとりがありました。
今回の意見交換会のあり方についての意見です。
(ある寺町の方)
「今回の意見交換会の開催はあまりに唐突すぎる。協議会としての準備ができないまま来ている。町内会のものとして言うが、普段からまちづくりプランを意識している人などいない、いても限定的である。通年観光などになかなか意識が結びつかない。」
「第一、通年観光とは何ものか地域は知らない。地域で話したこともないし、地元から声は上がっていない。」
「もし市長が通年観光をめざすなら、かなりのエネルギーがいる。(市長はここまでいろいろな話したが)今の話はここで一部の人間が聞いても広がらない。」
「通年観光は5年10年で実現しない。市長がキチッと話をして、そういうことに賛同してくれる人々の掘り起こしをしないといけないのではないか。」
「協議会も(高齢化など)岐路に差し掛かっているし、町内会さえ担い手がいない厳しい状況の中では、おそらく私らの力ではどうにもならない。」
「市長は自身の考え方を、はばひろい場面で、幾度も説明してほしい。」
それに対し、市長はこう答えたのです。
(市長)
「地域自らやる気ないところで、(通年観光を)やる気はない。」
…地域自らやる気ないところで、通年観光をやる気はない…これ、言っていいのかな…いいわけないです。
この意見を言った方は、市長は広く丁寧に市民に対して説明を尽くしてほしい、そして理解を得てほしい、納得させてほしいと言っているだけです。
市長の言葉は、進め方に異を唱えるところは相手にしないとしか聞こえません。
ピシャリと市民を突き放す、これは意見交換会なのでしょうか。
「この一回で終わるものではなく、これから幾度も話し合う、今日は始まりだと考えている」という、司会進行の課長の言葉にほんの少し救われた思いはあるけれど…はて。大丈夫ですかね。